2020年05月07日

会津大学ではこれまで、「海外」「国内」「地域」の3つのフィールドでのインターンシップを「3段階インターンシップ」と銘打ちプログラム整備を行ってきましたが、2019年度に初めて会津若松市内の企業での「地域」インターンシップを実施しました。

今回インターンシップを行ったTIS株式会社は、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など幅広い業界の課題をITで解決する企業です。東京に本社を置き日本各地アジアを中心とした海外にも拠点を置く企業ですが、2019年4月から会津若松市内ICTオフィス「AiCT」に事業所を開設し、「キャッシュレス」「AI・ロボティクス」「ヘルスケア」分野を中心に社会課題解決のための実証実験等を行っています。

参加者は学内での事前研修に加え、実際にAiCT内のオフィスでTISの社員の一員として「Nablarch」という製品( https://nablarch.github.io/docs/LATEST/doc/)の改良を行うメンバーと、地域課題の解決を目指した新しい製品を一から企画・開発するメンバーとに分かれ、2週間の現地研修を行いました。

それぞれ異なるプログラムに参加した2名の学生に話を聞きました。

インターンシップに参加したことで「地元就職」像がよりリアルに(金澤 諒さん/学部2年)

Q.インターンシップでどんなことを体験してきたか教えてください。

TISで実際に扱われている「Nablarch」のサンプルプロジェクトに機能を追加するという業務に携わらせていただきました。
まずは実現したい機能のモックアップをhtmlで作成し、設計書の作成、実装、テストと進めました。約2週間という短い期間の中で設計からテストまで行うのはかなりスピードを要するものでしたが、実際に機能を動かすことができた時はとても嬉しく、達成感を感じました。

Q.インターンシップへの参加を通して変化はありましたか。

元々地元福島での就職を考えていたので、今回のインターンシップで地域で働くことを具体的にイメージ出来たらと思って参加しました。
インターンシップ中、社員の方々の働き方を間近で見ていて、アットホームな雰囲気やフレックス勤務などの柔軟な働き方をしている様子がとても良いなと感じ、地元企業で働く自分の姿がよりリアルにイメージできました。
また、インターンシップを通して製品開発のスキルだけでなく、チームで仕事を進める経験を積むことができました。
作業中、自分の判断でプログラムを書き換えてしまい元に戻すことになったり、メンターの方からもらったフィードバック通りに実装したつもりが、実際にはメンターの方の意図したものとは違う形になってしまったりと、苦労した部分がありました。

これまで自分一人で開発を進めるときは設計も実装方法も自分の自由でしたが、複数メンバーで仕事を進めるには事前に目線を合わせること、常に意思疎通をとりながら仕事を進めることが大切だということを実践を通して学びました。
苦労したこともありましたが、メンターをはじめ社員の方が困ったときにすぐ質問できる雰囲気を作ってくださり、2週間のプログラムをやり切ることができました。

Q.今回の経験を今後どのように活かしたいですか。

インターンシップを通して地域に就職するイメージが具体的になったので、これから先就活する際の一つのヒントとして考えを深めていきたいと思います。

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初めての「一からの企画立案」。プロからの刺激が次へのステップに(松下 祐輝さん/学部2年)

Q.インターンシップでどんなことを体験してきたか教えてください。

「システムを使って、地域課題を解決するものを作ろう」というテーマで、地域課題を見つけて企画を立て、実装するところまでを行いました。
僕は過去に大学の地域交流活動「中小屋プロジェクト」に参加したことがあり、そこで感じた「集落の過疎化」「集落に住む高齢者の力不足」を課題に設定し、会津大学生が地域のお年寄りの手助けを簡単にできるようなWebアプリケーションを考えました。
企画を考えているときから常にメンターの社員の方から意見をもらえただけでなく、3日目に進捗状況の発表を行ったときはオフィスの全社員が集まってレビューをしてくださいました。「ターゲットが漠然としているから、もっと絞り込んでみた方が良いよ」「この企画で一番伝えたいポイントが何かを際立たせてみると良いよ」など、企画立案のプロの方々に意見をもらえたのは貴重な経験でした。
一から企画を生み出す作業はかなり大変でしたが、アイディアを思いついたときや、Webアプリケーションが初めて動いたときには大きな達成感がありました。
最終日のプレゼンテーションでも、社員の方々から「3日目のアイディアから大きく成長して、企画を自分のものにできているね」とお褒めの言葉をいただいたり、「このアイディアを収益化させるにはどうしたらいいか考えてみよう」と次のステップへのアドバイスをいただいたりできてとても嬉しかったです。

Q.インターンシップへの参加を通して変化はありましたか。

まず一つ目に、「企画力」がついたと思います。特に、ユーザーからの視点で見てみることの大切さを実感しました。
また、「計画する力」も強化することができました。もともと計画力がある方だと思っていたのですが、単にスタートからゴールまでのスケジュールを立てるだけではなく、作業が遅れた場合を見越して余裕を持って計画を立てることや、限られた時間の中で一番力を入れたいポイントをいかに具現化していくかといった時間の使い方を考えることが大切だと学びました。

インターンシップに参加する前までは、TISという会社には「縁の下の力持ち」というイメージがありました。が実際に参加してみると、会津オフィスで出会った社員の方は自分たちで積極的に新しい企画を作り形にしている方が多く、常に社員同士で意見を出し合っていて刺激的でした。社員の雰囲気が良ければよいほどいいものが作れるのだろうなと感じました。

Q.今回の経験を今後どのように活かしたいですか。

これまでの自分のものづくり経験というとプログラミングなどが中心でしたが、インターンシップを通してもっと目に見えて動くものを作りたいという気持ちが芽生えました。今後はシリコンバレーインターンシップなど開発系の活動に積極的に参加していきたいと思っています。

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インタビューを通して、インターンシップで新しい経験を積み、自信をつけた学生達の姿が見られました。

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