2020年03月06日

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Aizu Geek Dojoとは、会津大学内にあるモノづくりスペースで、3Dプリンターやレーザーカッター等、学生や教員が自由に開発・製作できる環境です。
今回はAizu Geek Dojoの活用の一例として、修士論文発表に向けた研究で"ある装置"を製作した深澤 直樹さんにインタビューしました。
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▲深澤 直樹さん(博士前期課程2年)

深澤さんは子供のころからパソコンを使うことやロボット、人工知能に興味があり、「情報工学の分野を学びたい」という思いで会津大学へ進学しました。
同時に、音楽も好きだった深澤さんは、情報×音楽をテーマに、現在の研究室を選びました。

「Aizu Geek Dojoの存在は知っていたけれど、これまで使ったことがなかった」という深澤さん。利用のきっかけは何だったのでしょうか?

●Aizu Geek Dojoを利用したきっかけは?

昨年夏、修士論文のテーマを急遽変更することになり、研究を進めるための装置が必要になりました。
発表まで残り半年余りの時期でのテーマ変更、かつ装置も一から作らなければならず少し慌てましたが、指導教員のジュリアン先生から、「このパーツならAizu Geek Dojoで作れるんじゃない?DIYしてみたら?」と提案してもらい、挑戦してみることにしました。

●どんな装置を製作したんですか?

人が音の位置(高さ)を聞き分けるのに役立つと言われている「床反射音」について研究するための装置です。

多面体のスピーカーから音を出し、人間の胴体の形をした録音機(通称HATS)で集音したものをヘッドフォンなどに落とし込んでみて、音の聞こえ方を確認します。

映画館やライブ、ゲームなどで使われている立体音響においては、水平方向よりも垂直方向の再現は難しいと言われており、その技術進歩に活かせる研究です。

僕はこの多面体のスピーカーを製作しました。

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スピーカー同士を多面体に配置するためのフレームを作るのにAizu Geek Dojoの3Dプリンターとレーザーカッターを活用しました。

●初めてAizu Geek Dojoを利用したということですが、実際に使ってみてどうでしたか?

以前からAizu Geek Dojoのことは知っていたのですが、利用には特別な申請が必要で、時間がかかるものなのではと思っていて、使ったことがありませんでした。
実際にはそんなことは全くなく、フォームから簡単に予約でき、使い方もSA(スチューデントアシスタント)がしっかり教えてくれたので気軽に利用できるようになりました。

Aizu Geek Dojoを使うようになって感じたことのひとつは、「自分が作りたいものが作れる良い環境」ということです。
学生1人で揃えるには金銭的に厳しいような機材や、材料などの設備が揃っているので、アイディアひとつあれば具現化することができます。
それと同時に、「もっと勉強が必要だな」という現実に直面しました。モデリングから出力までの工程を自分で行う中で、知識だけではうまくいかない場面もありました。
何度も経験を積んで、「自分の手で覚える」ということが大事だと思いました。

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▲3Dプリンターで出力するパーツのモデリング

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▲レーザーカッターでカットしたアクリル板と、パーツの組み立て

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▲フレームの完成

●無事に修士論文の発表が終わり、これから社会人生活に向けてどんなことを目標としていますか?

まだ所属は決まっていませんが、業務用の音響機器ソフトウエア開発に携わる予定です。ハードの性能を知らなければソフトの開発はできないので、ひとつの領域に限らずいろいろな分野から技術を吸収していきたいです。
今回の修士論文でも、先生からの提案を頭ごなしに否定するのではなく、まずはやってみることで完成することができたので、社会人になっても、「とにかくまずはやってみる」ことをモットーに、能動的に動けるようにしていきたいです。

●最後に、在校生や、これから会津大学への進学を目指す学生にメッセージをお願いします!

「目の前に100万円があって、ノーリスクで自由に使っていいとしたら手を出しますか?」こう聞けば、多くの人が「YES」と答えると思います。
では、「目の前に100万円相当の機械があり、ノーリスクで自由に使っていいとしたら手を出しますか?」と聞くとどうでしょう?
チャンスはあるのに、いろいろな理由から尻込みしてしまう人もいると思います。でも、このチャンスを使うことは自分にとってプラスにしかなりません!使わない手はないのです。
ぜひ手を出して、自分の専門とする世界を知って、同世代の人より一歩先に進みましょう。
会津大学の先生方や、Aizu Geek Dojoのような環境が、その挑戦をいつでもサポートしてくれます。

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Aizu Geek Dojoには、3Dプリンター、レーザーカッターをはじめとしたものづくりのための設備と備品がそろっています。
また、一部学生が自由に使える材料もあります。
個人の趣味製作、コンテスト出展作品製作、サークル活動、卒業研究、課外プロジェクト製作など、いろいろな場面で活用してください!
開室時間はこちらで確認できます。
機器に詳しいSAが設備や備品の使用方法を教えますので、気軽にお立ち寄りください。

◆Aizu Geek Dojo ウェブサイト
https://aizugeekdojo.github.io/

◆(会津大生のみ)Aizu Geek Dojo使用の予約、
3Dプリンター・レーザーカッターの講習会予約はこちら
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe_7ULD_MkPpy7Y8iSpfF8R6_mIUzGgd-ANeaAhFxDHmrhIfA/viewform

◆見学の相談・その他お問い合わせはこちら
会津大学 スーパーグローバル大学推進室
電話:0242-37-2701
E-mail:sgu-adm@u-aizu.ac.jp
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