AI

人工知能

会津大学のアイデンティティとしてのAI

コンピューター理工学専門の大学として誕生した会津大学において、AIはアイデンティティと言って良い。AIを柱として、いくつもの研究チーム「クラスター」が分野ごとにさまざまな研究を行っている。また、広く他分野と連携することによって、AIの具体的な活用も活発に研究・開発が進められている。世界的に競争力のあるモノやサービスの実現を目指す。SDGsの達成にもAIは最高の技術として使えるはずだ。社会学の分野にAIを取り入れることで、地球も人々の暮らしももっと豊かなものにできるはずだ。

AIを使ってAIを作るためのフロー

AIを柱に様々な研究クラスターを形成

AIを用いた野生動物の検出

会津大学はコンピューター理工学専門の大学としてスタートした。100人規模の研究者がここに集うその意義と意味において、どの大学よりもAIを重視しなくてはいけないし、AIはもはや会津大学のアイデンティティと言っても良い。

AIを一つの柱として、これを支えるために他のいくつもの研究がある。

会津大学では従来のラボに比べ、よりダイナニズムな研究チーム「クラスター」を形成し、分野ごとに研究を進めている。例えば「インテリジェントネットワーキング」では人工知能の要素を組み入れた知的ネットワーキングを研究しているが、これはいわばAIの応用にあたる。「自動AIシステムデザイン」ではAIを使ってAIを設計する。こういったクラスターが会津大学にはいくつもある。

世界各国の大学と連携し応用を進める

AIによる姿勢認識

前述したとおり、学問としてのAIは多くのクラスターにより日々深められるが、実際に人々の役に立てるには、他の分野と組む必要が生じる。その分野の専門家と組むことで目標が定まるし、我々が育んできた技術をうまくマッチさせた理想のものができ上がる。世界的にも競争力の高いモノやサービスを実現できるはずだ。

会津大学では世界各国のおよそ100大学と様々な提携を結び、学生や教授の交流を行っている。これまではICT分野を軸におこなってきたが、今後は応用面で近いところ、例えば医学部、人文社会、経済などより幅広い分野との連携を進めていきたい。医科大学と連携した大腸ファイバーにおける人工知能による画像処理の研究など、応用分野での成果も現れつつある。

やがてAIは社会の中枢神経となる

センシングとAIを融合し、手の形、動き等を自動検知できる次世代のスマートグローブ

これまでのアプリはいわば「小道具」だ。しかしインダストリー 4.0 及びソサエティ5.0 で示されたとおり、これからの中心的な考え方は「つながり」になる。その中でAIは人間の身体における中枢神経のような役割を果たすことになる。

「小道具」を一つの機能モジュールと考え、これらを全部繋いで一つの「生命体」にする。その「生命体」の仕組みはインターネットでありIOTだ。モノも繋がる。まるで人間の身体のように、手、足、頭の機能が全て有機的に繋がる。地球全体を一つの生命体として捉えることが可能になる。

これまで社会は発展のため、資源を無制限に消費してきた。しかし資源は有限であり、そこで提唱されたのがSDGsだ。AIを用いた社会学的なアプローチによって、人々の利益を最大化しながら資源の消費を最小化するという施作も実現できる。AIはSDGsを実現するための最高の技術なのである。

「人工知能」分野の研究例