2020年3月16日(月)(イギリス現地時間)、Nature電子版(世界的に権威のあるイギリスの学術雑誌)に、本学の宇宙情報科学研究センター(ARC-Space)(※1)所属の教員5名と大学院生1名が共著者となる論文(※2)が掲載されました。
 この論文は、「はやぶさ2」が観測した小惑星リュウグウの史上初となるの高解像度かつ一自転分の熱画像を取得し、表面がすき間の多い岩塊や岩石片で覆われていることを発見するなどの成果をまとめたものです。

 なお、本学学生がNature掲載論文の共著者となるのは、今回が初めての快挙です。
 共著者の須古健太郎さん(大学院博士前期課程2年。指導教員:出村教授)は、この論文において、はやぶさ2搭載熱カメラTIRの較正・温度変換ソフトウェアHEATを開発運用し、地上検証データに基づいた温度較正並びに温度変換を担当しました。

 「はやぶさ2」には、ARC-Space教員と本学学生が参加するだけでなく、HEATのほか小惑星向け三次元地理情報システムAiGIS(※3)などを開発提供しています。

■論文名 Unveiling highly-porous nature of a primitive asteroid by thermal imaging
    (熱撮像によって明らかにされた始原天体リュウグウの多孔質な物質的特徴)

■主著者 岡田達明氏(JAXA宇宙科学研究所 准教授)(※4)

共著者 出村裕英(教授・宇宙情報科学研究センター長)

    小川佳子(上級准教授)

    須古健太郎(大学院博士前期課程2年)

    平田成(上級准教授)

    北里宏平(准教授)

    本田親寿(准教授)

(会津大学研究者・学生のみ抜粋)

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須古健太郎さん

<須古健太郎さんのコメント>

 修士研究の中で、はやぶさ2プロジェクトに関われたことをとても誇りに思います。
 出村教授をはじめ、グループ教員の方々や、プロジェクトメンバーの方々とこのような経験ができたのは、一生の思い出となります。
 皆様、本当にありがとうございました。

<出村センター長のコメント>
 世界第1級の論文の共著者に指導学生が加わったことは、大変感慨深いです。
 歴代の学生がたすきリレーのように開発を継続してきて、そのアンカーとして「はやぶさ2」に直接貢献する良い仕事ができました。
 学生およびセンター所属教員が「はやぶさ2」に参画してこのような研究成果を挙げたことは、太陽系の起源を探る研究を進める上で重要な役割を果たせたと思います。また、今後の月惑星探査アーカイブサイエンス※拠点の活動に繋がるものと確信しています。

※アーカイブサイエンスとは
 月惑星探査アーカイブサイエンスとは、過去に実施された月惑星探査や観測的研究の結果得られ、蓄積されているデータを活用し、最新の知識・解析技術と組み合わせることで、月惑星の起源と進化を探る研究の形態を指します。

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