2016年1月13日(水)、会津大学のチームFinalZukkyがACM-ICPC国際大学対抗プログラミングコンテスト(※1)世界大会出場チームに選抜されたと、大会公式サイト(※2)にて発表されました。

 会津大学がACM-ICPC国際大学対抗プログラミングコンテスト世界大会に出場するのは、2009年以来7年ぶり2度目の快挙です(※3)。世界大会には、国内予選、地区予選(アフリカ・中東、アジア、ヨーロッパ、南米、北米、南太平洋)を勝ち抜いた大学が参加します。

 世界大会出場を目指し、FinalZukkyのメンバーは練習を重ねてきました。週3回の部での練習、Aizu Online Judge(※4)を用いた個人練習等、日頃の成果が発揮されました。

 リーダーの大桃和樹さん(修士2年)は、大学入学後に競技プログラミングを始め、5度目となる最後の挑戦で念願の世界大会出場を果たしました。大桃さんは3月に卒業し、4月からは会津を離れ社会人となります。
 大桃さんは「最後のチャンスで世界大会出場が決まり、念願が叶ったことをとても嬉しく思います。過去の経験を活かし、知識を身に付けミスを減らすよう努力してきました。卒業後も練習を重ね、最後の舞台を悔いなく終えることを目指します」と、世界大会への展望を語りました。

 山口忠正さん(学部3年)は、「大桃さんの花道を飾るために大会で頑張ってきました。ずっと世界大会出場が目標だったので、今は次の目標と言われてもピンとこないような気もします」と、目標が叶った喜びを述べました。
 山口さんは「ともかくチームメイトの負担を軽くすることが大切です。個人練習を重ね、自分の力で考えて、着実に問題を解いていこうと思います。4月からは大桃さんが卒業し環境が変わりますが、しっかりと練習をして力を伸ばしたいと思います」と抱負を語りました。

 最年少のメンバーである山下琢巳さん(学部2年)は「本当に嬉しくて、ついにここまで来たなという感じです。会津大としての最高記録を越えたいです(2009年世界大会は49位入賞)。このチームのメンバーとして、選ばれて正解だったと思ってもらえるよう、自分の力を証明したいです」と力強く決意を語りました。

 渡部有隆コーチ(※5)は「ACM-ICPC国際大学対抗プログラミングコンテストは、大学生がプログラミング技術を競う世界最高峰の大会です。たゆまぬ努力の末、難関のアジア地区予選を勝ち抜き世界の舞台に立つ選手達に敬服します。決勝へ向けて、チームの力が十分発揮できるようサポートしていきたい」と、難関を突破したチームメンバーを称えました。

 世界大会はタイ・プーケットのソンクラーナカリン大学にて、5月15日(日)から20日(金)にかけて開催されます。

FinalZukkyこれまでの戦績

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左から大桃さん、山口さん、山下さん、渡部コーチ

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※1 ACM-ICPC国際大学対抗プログラミングコンテスト:1976年に始まったACM(Association for Computing Machinery)が 主催する大学生を対象にした世界的規模のプログラミングコンテスト。1チーム3名の学生が、できるだけ多くの問題を制限時間内に解くことを競います。大学 生のプログラミング技術を競う世界レベルで唯一の大会であり、世界大会に出場する大学、チームには国内外で高い評価が与えられます。
大会参加に取り組む競技プラグラミング部のサイトはこちらです。
※2 The ACM-ICPC World Finals
※3 ニュース:会津大学チーム「Watch.c」ACM-ICPC世界大会で健闘!
※4 Aizu Online Judge: ACM-ICPC国際大学対抗プログラミングコンテスト、パソコン甲子園、情報オリンピック等、プログラミング競技大会の問題に挑戦し、解答プログラムの正誤を判定するシステムです。
過去ニュース:Aizu Online Judgeでプログラミングチャレンジ!
※5 渡部有隆准教授