hayabusa-kanshajo2小惑星に由来する物質を地球に持ち帰った世界初の快挙を称え、はやぶさプロジェクト(宇宙航空研究開発機構、JAXA)及び約120の企業・大学等から構成された支援チームに、宇宙開発担当相、文部科学相からそれぞれ感謝状が贈呈されました。
会津大学は支援チームの構成機関。2日(木)、内閣府で行われた贈呈式で感謝状を受け取った角山茂章学長、出村裕英上級准教授(CAIST/ARC-Space注1リーダー)は、出席者と喜びを分かち合いました。
「イトカワ」の探査ミッションを通して、小惑星の表面物質を地球に持ち帰る技術(サンプル・リターン)の確立を目指した「はやぶさ」プロジェクト。会津大学はJAXAと共同で「イトカワ」の立体形状モデルを構築しました。「はやぶさ」が撮影した画像から、小惑星の形状、地表の凹凸などをコンピュータで詳細に再現したことが、サンプル採取に効果的かつ安全な地点に「はやぶさ」を導いたと言えます。
出村上級准教授は「実際に「はやぶさ」の運用やその支援をした当時の教員、学生個人だけではなく、その準備に関わった卒業生や支えてくれた同僚、職員などすべて含めた「会津大学」に感謝状が贈られたことが嬉しい」と話しています。
形状モデルの構築以外にも「はやぶさ」に貢献した会津大学。運用当時は学生も当番制で管制室に詰め、「はやぶさ」の制御、運用を担当しました。当時の貢献者は今月27日、はやぶさプロジェクトから表彰されることが決まっています。
「はやぶさ」の運用支援に携わったCAIST/ARC-Spaceの教員は、引き続き「はやぶさ2」のミッションをはじめとする宇宙開発の分野で重要な役割を担っていきます。

[注1]会津大学先端情報科学研究センター(CAIST)/宇宙情報科学クラスター(ARC-Space)

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両大臣と記念撮影に臨む角山学長(左、中段右から3人目)、「はやぶさ」に関係した教員も感謝状に笑顔(右)

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[感謝状]宇宙担当開発相より(左)、文部科学相より(右) ※クリックすると拡大します。

本文以外の「はやぶさ」プロジェクトへの会津大学の貢献

    [最終更新日]2010-12-03