会津大学では、福島県からの補助金を活用して、今年度から「会津大学ロボットバレー創出推進事業」に取り組んでいます。この事業は、本学の強みであるICTを活用したロボット開発の技術支援、会津ITバレーとロボットバレーの連携による福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想実現への貢献を目的としています(※1)。

 その取組の一環として、2015年6月24日(水)、会津大学UBICにて「OpenRTM講習会(※2)」を開催しました。講習会には会津大学の学生など23名が参加しました。

 講習会で参加者たちは、RTミドルウェア(RTM)やRTM上に構成されたRTコンポーネント(※3)の概念、作成方法、各種ツールの使い方について説明を受けました。さらにRTコンポーネントを作成し、それを使ってロボット「KOBUKI」(※4)を動作させるというRTミドルウェアの使い方を、実習形式で学びました。

 参加者たちは、講師やアシスタントと積極的に議論しながら、ロボット開発のための技術習得に取り組んでいました。自分で作ったプログラムによってロボットが動作する様子に、目を輝かせていました。

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会場内の様子(左)、ロボット「KOBUKI」を動かす参加者(右)

*1 こちらもご覧ください。 ARC-Robot
*2 OpenRTM:RTミドルウェア規格に基づいて開発された、ロボット技術用のミドルウェア(オペレーティングシステムとアプリケーションの中間に入るソフトウェア)を指します
*3 RTコンポーネント:RTミドルウェアでは、ソフトウェアやモジュールのことをRTコンポーネントと呼びます。様々なRTコンポーネントを組み合わせてロボットを制御します
*4 移動用ベース機として開発されたロボット。ユーザが必要に応じて機能を追加できます。例えばKOBUKIに床を掃く機能を実装すると、お掃除ロボットになります