会津大生が参加したチームが医療情報技術大会で世界一を獲得

 医療分野でのIT技術を競うHealth 2.0※1主催の"2013 Developers World Cup Finals"※2にて、日本代表として出場した会津大生を含むチームが見事優勝を飾りました。

 日本代表チームは、今年3月に開催された国内予選にあたる"Health 2.0 Fukushima Chapter"の医療セキュリティハッカソンのコードソン部門で優勝し、世界大会に出場する日本代表に選出されました。チームメンバーは会津大生3名、会津大発地元ベンチャー企業 Eyes, JAPAN社のエンジニア、および東京工業高等専門学校の学生1名で構成されました。他チームは全て医師やGoogleなどのエンジニアで構成されていた中、日本チームは医療従事者がいないエンジニアや現役の学生だけのチームでした。昨年の同大会でも世界7チームのファイナリストには選ばれながらも入賞は逃していたため、見事雪辱を果たすことができました。

 今回の課題はWHOのオープンデータを可視化し、医療に貢献するWebサービスを1カ月以内に作成するものでした。日本代表チームは、乳幼児の命を救う予防接種ワクチンの大切さと寄付の必要性について表現したWebアプリケーション"Feel No Pain"を開発しました。このアプリケーションは、子どもを救う予防接種基金への寄付を呼び掛けるアプリケーションです。WHOによるデータをわかりやすくグラフや表にし、国別に「必要なワクチン数」と「購入資金」を可視化しました。プレゼンテーションでは、東日本大震災で再確認された「助け合いの精神」も引用されました。

screen shot feelnopain

Feel No Pain
 紹介動画はこちら

※1 
今年で7回目となる医療ITの世界最大のコンファレンスで、参加者およそ2,000人。
※2 
Health 2.0にて開催されるコンテスト。世界各地77チャプターを勝ち抜いた代表チームによって争われる。世界大会は過去2回開催。競技は1ヶ月にわたりオンラインで実施される。

チームメンバーのコメント

  • 金田 祐也さん(修士2年)
    今回、私はデータの収集と整理をしたのですが、自分たちが本当に欲しいデータがそのまま置いてある事がほとんど無く、その他のデータを合わせる事でデータを 組み立てなければいけない事がほとんどでした。その為、どう欲しいデータを導出して行くか、それを考えながらデータの収集をするのが、非常に苦労しました。
  • 村上 和輝さん(学部3年)
    今回私はデータを表示する側の処理の作成に携わったのですが、いつも自分でやっている分野とは違う分野だったため、そこの差を吸収するのに時間がかかったような気がします。また、今回は特定のデータを指定されたわけではなく自分らでそれを探した上で可視化する、ということでどこに・どのデータに焦点をあてていくといいのかというデータの選定もなかなか難しい問題でした。
  • 八幡 圭嗣さん(学部3年)
    私は、データをWebページ上に表示するためのプログラミングを担当しました。地図とグラフと表を全て連動させる必要があったのですが、医療というデリケー トな分野のデータを扱うため、それぞれに不整合が生じないように常に注意を払いながら制作を行いました。優勝チームの一人として活動できた事を非常に嬉しく思います。

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日本代表チームメンバー:左から村上さん、八幡さん、金田さん

 授賞式は、現地時間10月2日アメリカ カリフォルニア州サンノゼで行われ、Eyes, JAPAN の代表である山寺氏らが出席しました。

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Eyes, JAPAN 代表山寺氏より優勝コメント
 福島県の重点産業である医療と、会津大学のITが両方活かせる医療ITの分野は今後もアメリカだけではなく、インドなど新興国でも成長が大変期待される分野であり、その本場であり発祥の地であるシリコンバレーで世界の強豪を相手に医療従事者の力を得ず、ITのエンジニアだけで結果を出した事には大変うれしく思っている。
 今回の作品のきっかけも東日本大震災の後の様々な経験が基になっておりそれが評価されたのは大変光栄である。今は1ヶ月に渡る過酷なチャレンジを頑張ってくれたチームのメンバーに感謝するばかりである。今回の優勝を通して、福島の存在価値をPRでき、これから世界を変えるイノベーションを福島から興していけたらとてもうれしい。
Eyes, JAPAN社による本件のプレスリリース

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