会津大学、地元企業と提携し遠隔集中監視システム開発

 会津大学は、猪苗代町の下水道維持管理業 株式会社 アクアクルーとともに、公共施設の稼働状況を遠隔で24時間監視するシステムを共同開発しました。

 僻地や山奥にある上下水道等の公共施設では、運用状況を示す計器類の点検を、週に一度程度日人による見回りを行い、異常が発生した場合には電話等によって連絡しています。この方法では異常発生時等の即時対応が難しく、住民の生活や自然環境への悪影響が懸念されます。しかし、対応策として信号線を取り付ける、あるいは常時監視員をつける等の方法がありますが、高い費用がかかるため実現が困難です。

 今回開発されたシステムは、こうした公共施設の稼働状況における問題点を解決しえるものです。このシステムでは、設備の稼働状況等を示すランプ盤をカメラで撮影、画像を解析します。解析されたデータはWeb上で可視化され、遠隔地にいながらリアルタイムで稼働状況が確認できます。このシステムにより、ダムや上下水道等の公共施設における異常状態の発生を、瞬時に集中して把握できるようになります。

 3月17日(月)、システムを説明する記者会見が開かれました。開発を担当した矢口勇一准教授による説明と、現在試験運用中の北塩原村早稲沢地区にある下水処理施設から送信されたデータを実際に閲覧するデモが行われました。このシステム適用対象となる施設は、福島県内だけでも200ヶ所ほどあり、国内外でも数多くあります。広い範囲での利用が期待でき、マーケットの広いシステムとして期待できます。


矢口准教授による説明(左)、左から矢口准教授、来年度から新学長となる岡嶐一特別栄誉教授、株式会社 アクアクルー 代表取締役 菊地稔氏