平成26年12月13日(土)、会津大生の加藤恵亮さん(学部4年)が、日本学生支援機構(JASSO※1)の平成26年度優秀学生顕彰(学術部門※2)に選ばれました。この賞には「学術」、「文化・芸術」、「スポーツ」、「社会貢献」の4分野にそれぞれ大賞、優秀賞、奨励賞の三種があります。今回、加藤さんは「学術」分野での優秀賞を受賞しました。

 日本学生支援機構では、経済的理由により修学に困難がありつつも、学術、文化・芸術、スポーツ、社会貢献の各分野で優れた業績を挙げた学生・生徒に対して、これを奨励・支援し、21世紀を担う前途有望な人材の育成に資することを目的として、多くの方々から寄せられた寄附金を基に優秀学生顕彰を行っています。

 加藤さんは、2011年度学部1年生の時に、クラウドアプリ技術に興味を持ち、プログラミング初心者に役立つツールを研究しました。その研究での知見は、ロシア・サンクトペテルブルグ大学で開催された「第153回International Conference on Control Processes and Stability (制御プロセス・安定性に関する国際会議)」において報告され、学会紀要に掲載されました。

 2013年度には、パスワードセキュリティ及びコンピュータプライバシー関連の問題を研究し、その成果はドイツ・ベルリンで開催された「第7回 IEEE International Conference on Intelligent Data Acquisition and Advanced Computing Systems (知的データ取得および先進コンピューティングシステムに関する国際会議)」で発表され、学会紀要に掲載されました他、研究を継続し新たな知見が学会誌 "International Journal of Computing"に掲載されました。

 2014年度は、コンピュータセキュリティ分野における新たな研究成果を、イギリス・ロンドンで開催された「第9回 IEEE International Conference for Internet Technology and Secured Transactions (インターネット技術と安全なトランザクションに関する国際会議)」で発表しました。加藤さんの論文は、会議主催者の推薦を受けて学会の科学雑誌に掲載されました。

 こうした数々の業績が評価され、応募者24名の中より今回の優秀学生顕彰に選ばれました。

加藤さんのコメント「この度は、名誉ある賞を受賞することができとても光栄です。これも日頃から熱心に指導・支援していただいた方々のおかげです。特に、指導教員であるクリューエフ教授※3、海外で行われる学会に参加するための費用を助成していただいた、会津地域教育・学術振興財団、会津大学後援会の方々にはこの場を借りてお礼申し上げます。今後も、目標に向かって挑戦し続けたいと思います」

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表彰式での加藤さん。授賞式には各分野の大賞または優秀賞受賞者のみがが招待されました
写真提供:日本学生支援機構

*1 日本学生支援機構
*2 平成26年度 優秀学生顕彰(JASSO Students of the Year 2014)
*3 ヴィタリー・クリューエフ教授