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 2021年4月2日(金)、会津大学講堂にて2021年度入学式を、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、入学生のみが参加する形で二度に分けて開催し、学部入学生250名、博士前期課程57名、博士後期課程9名、合計316名が入学しました。
 式では、宮崎学長の入学許可の宣言、式辞のあと、入学生を代表して愛澤透哉さん(コンピュータ理工学部)、橋本志穂実さん(博士前期課程)が宣誓を行いました。
 入学式の後には、学部入学生全員での記念撮影が行われました。 

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式辞

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 学部250名、博士前期課程57名、博士後期課程9名、合計316名の皆さん、ご入学おめでとうございます。会津大学の新しい一員として、新たな一歩を踏み出す皆さんを本学は大きな喜びを持って歓迎いたします。ただ本日は、これまで皆さんを温かく見守り育て、本学へ送り出してくれたご家族の皆様と共に入学の喜びを分かち合うことができないことが残念でなりません。
 さて、新聞やテレビで、AI、ビッグデータ、IoT、自動運転車などの言葉を見かけない日がないほど、日常的にそれらが語られるようになりました。皆さんが、これから本学で学ぼうとする情報通信技術ICTは、まさにそれら全てを包含するものです。今日、ICTはコンピュータや通信技術に留まらず、日常生活から最先端医療・宇宙開発に至るまで、人々の生活を豊かにし、あるいは、未来を切り開くために必要不可欠なものとなっています。その中にあって、本学は、開学以来、世界中から結集した国際色豊かな教授陣と学生達が切磋琢磨して、様々な研究成果をあげると共に、有能なICT人材を社会に送り出してきました。それが功を奏して会津大学は、近年国内外からの評価が急速に高まっております。
 皆さんの中で、GAFAと総称されるGoogle、Amazon、Facebook、Appleを知らない人はいないでしょう。彼らが提供するサービスやプラットフォームの利便性を誰もが認め、莫大な利益を生み出しています。しかし、それらICT関連企業の歴史は浅く、その多くは大学の研究室で、ひとりの学生または友達同士のたわいのない遊び心から産声をあげ、急速に世界中の若者を中心に受け入れられて、今日に至っています。会社を始めたとき、彼らの多くは皆さんと余り変わらない20代の若者でした。会津大学で、皆さんはICTに関連する技術や実現方法を学ぶことはできます。しかし、この世にまだ存在しない新たな仕組みやサービスを生み出す力は、皆さん一人一人の心の中にあるのです。
 皆さんは、本日まさにその輝かしいICTの学びの世界の扉を開けたのです。その扉の向こうに自らの未来が開けることを信じ、充実した大学生活を送られることを望みます。新たなことを学ぶには、時に努力と忍耐が必要です。そのことを自覚し、日々の勉学に励み、国際色豊かな本学のキャンパスで、夢を持って知性と人間性を磨き、一人一人がグローバルに活躍できる人材になられることを期待し、私の歓迎の挨拶といたします。
 改めて、ご入学おめでとうございます。

2021年4月2日
会津大学学長 宮崎敏明