2021年02月09日

2021年1月6日(水)、オンラインインターナショナルトークの特別版として、「ピアノコンサートトーク」を開催し、日本人学生や留学生、教職員など63名が参加しました。

スピーカーには、エフゲニー・ピシキン教授(ソフトウェア工学研究室)をお招きしました。1月6日はロシアのクリスマス前夜(旧暦)であることから、この日を選び、ロシアの作曲家チャイコフスキーを中心にお話されました。ピシキン教授は、説明を分かりやすくするために、様々な作曲家の作品を数曲ピアノを弾きながら紹介しました。

コンサートトークは2部構成で行われました。前半は楽曲とその説明で構成され、チャイコフスキーの「Reverie interrompue(レヴェリーの間奏曲)」から始まり、ワーグナー、リストの作品が続きました。ピシキン教授は、チャイコフスキーより前に活躍していたこの2人の作曲家の作品を紹介することで、チャイコフスキーの作曲スタイルと彼らの作曲スタイルを比較することができました。彼が好きだった同じくロシアの作曲家、スクリャービンについても話をしました。彼はチャイコフスキーの後に活躍した作曲家で、、彼の作曲スタイルもチャイコフスキーとの比較として紹介されました。

チャイコフスキーの作曲スタイルについて話をした後は、チャイコフスキーの「子供のためのアルバム_CHILDREN'S(?) ALBUM: TIME, METAPHORS, REDISCOVERIES」について話をしました。作品への思いを説明しながら、シューマンの「子供のためのアルバム」をピアノ演奏しました。チャイコフスキーが自分の作品「子供のためのアルバム」がシューマンの「若き日のためのアルバム」と関係があると言っているからです。

後半は、ピシキン先生が「子供のためのアルバム_CHILDREN'S(?) ALBUM: TIME, METAPHORS, REDISCOVERIES」全24曲をピアノ演奏しました。スクリーンに映し出された絵は、ロシアのアーティスト、ヴェラ・パヴロヴァのイラスト。彼女は「子どものためのアルバム」をもとにイラストを描いたのです。

今回のインターナショナルトークが特別なのは、国ではなく芸術に焦点を当てたことです。ロマン派時代のロシア音楽を知り、ピアノ演奏を楽しむ機会はなかなかありません。今回のコンサートトークが、クラシック音楽への興味を喚起するきっかけなることを願っています。

次回の国際トーク「ベトナムをオンラインで知ろう!」は2月3日に開催します。Zoomでお会いできるのを楽しみにしています。

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