2007年09月29日

ニコライ・ミレンコフ会津大学副学長兼研究科長がロシアのノボシビルスク国立工科大学及びノボシビルスク国立大学を訪問しました。
両大学と会津大学は昨年10月に大学間協定を締結しており、今回の訪問では、先の協定に基づく大学院間の デュアルディグリープログラムについて合意しました。平成20年度秋季のプログラム開始を前に、大学間で検討すべき項目をまとめた 覚書が作成され、ノボシビルスク国立工科大学とは8月28日(火)、ノボシビルスク国立大学とは9月7日(金)にそれぞれ調印が行われました。
このプログラムは会津大学と提携する大学の修士・博士課程の学生が両大学の教育・研究環境を利用し、2つの大学の学位を同時に取得すると共に、 国際的な人材を育成することを目的としています。


ノボシビルスク国立工科大学にて

ノボシビルスク国立大学にて

ノボシビルスク国立工科大学
西シベリア地方の中心都市に位置する大学。1950年、ロシア政府が設置したノボシビルスク電気技術院が前身。1992年に現在の名前となる。 現在75の学部、56の研究機関が設置され、幅広い教育学術研究が行われている。また、広く職業訓練、技術養成の場をも提供する高等教育機関として、 社会の要請に応えてきた。開学以来75,000人を超える学部・大学院課程の満了者のほか、遠隔教育や職業訓練を含めた、大学学齢以外の人口に対する 技術訓練の場としてもシベリア地方で重要な役割を担っている。また、近年は日本語教育にも力を入れている。

ノボシビルスク国立大学
西シベリア地方の中心都市ノボシビルスク市の郊外に位置する総合大学。ロシア科学アカデミー研究者たちの手により、もとより天然資源豊富な シベリア地方の地の利を生かした自然科学系の研究機関として6学部を有して開学。1960年代の大学再編成を経て、現在は13学部からなる 総合大学となる。開学以来約40年間において、これまでに28,000人の卒業生を、スタンフォード大学、ヒューレッドパーカッド等、 世界中の学会・産業界に輩出している。ロシア科学アカデミー・シベリア支部(*)にも属しており、半数以上のスタッフと青年科学研究者の ほとんどが同大学の卒業生である。1970年には、日本語科を開設し、35年の伝統を有するシベリア屈指の日本語講座として、東洋学研究者・ 日本語教師・翻訳者・通訳などを輩出している。

*ロシア科学アカデミー・シベリア支部
ロシアの最高学術機関。ロシア連邦全土の学術研究機関を包括するものであり、ロシア科学アカデミーの会員となることは学者、 研究者にとって非常な名誉である。