ポルト大学 研修報告(平成27年8-9月) 古河智弥

私は今年の 8 月 23 日から 9 月 27 日の約5週間の間ポルトガルのポルト大学へ留学しました。今回の目的は Inductive Logic Programming (ILP) というものを学習することでした。ILP は機械学習の一分野であり、私は会津大学で機械学習の応用を研究していたため興味を持っており、幸運にもポルト大学は提携高校に含まれていたため、今回この大学へ留学することを決心しました。
 ポルトガルはヨーロッパの西南に位置し、スペインの隣にあります。公用語はポルトガル語であるため、ポルトガル語を話すことができるのかと聞かれることがありますが、私はほんの少しの単語しかわかりません。殆どの人々は英語を話すことができるため、大きなトラブルもなく過ごすことができました。
 このプログラムの期間中、Inês Dutra 教授に特にお世話になりました。教授はブラジル人であったため英語の学習者に対してとても理解がありました。私は今回の留学が始めての海外だったため英語をあまり上手くは話すことができませんでした。しかし教授はとても親切で、英語を意識的にゆっくり話して下さったり、英語を話すことについて励まして下さりました。
 週末にはポルトガルで知り合った方たちが歓迎のイベントをいくつも催して下さりました。友人の案内でドウロ川というポルトワインのための葡萄栽培場所であると同時に観光地としても有名な川に行きました。そこでは夜になると沢山の人が集り
夕食やバザー、パフォーマンスなどを楽しんでいました。
 この留学を通して、私は二つの自信を得ることができました。一つは海外で勉強するということに対しての自信です。私は留学する以前まで英語を使っての勉強について行くことができるのかという不安がありました。しかし、自分が想像していた以上に英語を使ってコミュニケーションを取り、専門分野の勉強をすることができました。私はこれにとても驚くと同時に嬉しく想いました。そして、これからは英語を使ったイベントや勉強に対してもっと積極的になろうと思うようになりました。二つ目は困難に対して挑戦していこうという自信です。既に述べたように、私は今回の留学が始めての海外でした。加えて私はこの期間中ほとんど一人であり、飛行機に乗ることや、日本人が私しかいないという環境にいるということ・海外に滞在するといことなど、緊張の連続でした。しかし私はそれらを無事乗り越えることができ、これからも沢山の挑戦をしていきたいと思うことができました。