磐城高校生が「会津IT日新館」を体験

 4月24日、磐城高校3年生が会津大学の大学見学に訪れ、構内の見学や入試説明、模擬講義を受講しました。
今回の大学見学では、初の試みとして「会津IT日新館※1)体験」を実施しました。この体験では、程子学副学長石橋史朗教授により「会津IT日新館」の解説の他、学生アシスタントによるブレーンストーミング体験が行われました。

 参加者たちは5人から6人のグループごとに分かれ、「地域を良くする為にできること」をテーマにアイデアを出し合います。学生アシスタントはコツを説明、実演してみせました。

アイデアを出すコツ

  • どんな人が使うものか想像してみよう(年齢、性別等)
  • 複数のアイデアを組み合わせてみよう
  • ネーミングセンスを工夫しよう
  • 魅力的なデザインにしよう

よりよいブレーンストーミングを行うには

  • 相手の意見を否定・批判せず、もっとふくらませていくようにしよう
  • 楽しくグループディスカッションをしよう
  • 司会はみんなが意見を言いやすい空気作りをしよう
  • 書記はみんなの意見をまとめよう

 参加者たちは初体験のブレーンストーミングに緊張しながらも、学生アシスタントのアドバイスもあって、次第に活発な意見が出るようになりました。参加者は福島県の魅力をどう伝えていけるかを活発に語り合い、震災復興につながるアイディア、特産品を紹介する食品等の案を話し合いました。
 講義の最後には、参加者代表による発表が行われました。いわきの水産物を用いた新たな特産品、ITを活用した福島県の紹介、魅力を伝えるツアー等、たくさんのアイデアがありました。

 会津大学の特性はコンピュータだけにとどまらずビジネスアイデアの発見でも、めざましい成果をあげています。昨年度は「IT日新館」を受講した尾上友一郎さんが「キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)」東北大会最優秀賞全国大会審査員特別賞を受賞しています。

※1
会津IT日新館:IT 教育を特徴とする会津大学が地域のベンチャー企業や自治体と連携し、それらのニーズに対応したテーマで「ベンチャー体験工房」群を構成。それぞれの工房で は、地域企業の経営者や技術者から指導を受けながら、ニーズを満たすソフトウェア開発など製品化にかかるプロセスを体験し、確かな技術と起業家精神を 養うことを目的とする。


解説を行う程先生(左)、石橋先生(右)


学生アシスタントがブレーンストーミングのコツを説明(左)、活発な議論を行う磐城高校のみなさん(右)

会津大生のアイデア例