学部

授業紹介

会津大学のカリキュラムはIEEEやACMによって議論されてきたコンピュータ理工学分野の先導的カリキュラムであるCC2005(Computing Curricula 2005)をベースにしています。
教養科目、専門基礎科目、専門科目の授業を通して、しっかりとした実力を身につけます。

前田 多可雄 准教授

数学関連科目について
「コンピュータを勉強するために会津大学に入学したのに、なぜ難しい数学を勉強しなければならないのですか?」学生からこんな質問を受けることがあります。私は「身につけている数学的な知識の多寡が問題ではなく、数学的な思考(あるいは論理的な思考)が出来るか否かが重要である」などと答えています。
とりあえず動く小規模なプログラムを書くことだけを考えるならば、数学的思考はあまり求められないでしょう。しかし、何万行にもわたる大規模システムのプログラムをとりあえず動けばいいといっただけの小規模プログラムの集まりとして捉えて作っていくことを考えてください。「こちらのエラーをなおしたら、その影響で別のエラーが現れる」といったことが多発し、エラーのないプログラムとして完成させることは事実上不可能となるはずです。
プログラム開発の例にとどまらず、数学的な思考あるいは論理的な思考は研究開発のような分野で仕事を遂行する上で重要であることは多くの人が認めるところであり、コンピュータ理工学を学ぼうとする人たちには数学をしっかり学んでほしいと思っています。
大学での勉強の基本は講義を聞き、ノートをとり、それを復習することが基本サイクルですが、さらに自ら考えることが大切です。会津大学の数学では演習を重視していまいす。
講義の内容を使って演習問題を解くことにより、理解が可能となります。理論がよくわからないとか、問題が難しくて解けないことがあるかもしれません。解けなかった場合には他の人が作成した解答例を「写す」といった作業で置き換えるとして、解答例を作成するという「作業」を繰り返していると、よくわからなかったことが「あ、そうか」と理解出来てしまうことがあります。
頭の中で配線の繋ぎ替え(?)が起こっているのではないかと思っています。
この「あ、そうか」という感覚を多く経験できると、数学とのかかわりが楽しくなってきます。そのように「数学を楽しむ」ことができた若い人たちこそが、現状の問題を独創的に解決し、コンピュータ理工学の地平を切り開いてくれると確信しています。

佐川 弘幸 教授

自然科学関連科目について
私が担当しているのは自然科学関連の中の物理学系の科目です。
物理は、物体や惑星の運動、電気磁気現象などの多くの一見まったく異なった現象から原理や法則を探り、それにより将来の運動、現象を予言する学問です。ニュートンが、リンゴの落下と地球の公転に働いている力は同じと発見したことの驚きを創造してください。また宇宙に漂うラジオ波から宇宙の年齢を137億年と決定することもできます。物理学は複雑な現象を整理し、考え方を学ぶ、創造性と想像力の世界です。
物理学は直接的に将来の職種選択に結びつくものではありませんが、コンピュータと将来かかわっていくときに発生するさまざまな問題を解決してくれる有力な武器になります。
内容が難しいと敬遠している学生が時々みられますが、高校で物理をとってこなかった学生の人も興味をもって学習できるよう、物理の考え方をしっかりと初歩から教え、物理現象を体験するコンピュータ演習の時間を導入するなどの工夫をしていますので、多くの学生のチャレンジを期待します。

  • 自然科学関連科目一覧
  • 力学
  • 電磁気学
  • 量子力学
  • 半導体デバイス
  • 熱・統計力学
  • オプトエレクトロニクス入門

黒田 研一 教授

コンピュータ基礎関連科目について
コンピュータ基礎関連科目はこれからコンピュータ理工学を勉強するうえで不可欠な知識やスキルを身に着け、専門科目への礎を築くための科目群です。カリキュラム全体の構成や流れを紹介したり、各分野で活躍している先輩や著名な専門家を招いて講演してもらい、コンピュータ理工学の枠組みや位置づけを理解するところからスタートします。
コンピュータに触ったことがない、プログラムを書いたことがない、ということを心配する必要はありません。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、なんだか中身はよくわからないけどコンピュータが好きということで十分です。そこから勉強してだんだんわかるようになるのです。本学では、普段よく目にするWindowsPCやMacとは異なる、UNIXで動くワークステーションを使いますが、最初はかなり基礎的なところからスタートしますから、まめに質問して早いうちに分からないことをつぶしてゆくような姿勢でいれば、どんどん面白くなってゆくでしょう。

プログラミング関連科目について
私の担当はプログラミング入門とプログラミングCという科目で、それぞれ1年前期、後期に開講され、Cプログラミングの基礎から応用までを教えています。このように1年生の前期から1年をかけて一つのプログラミング言語をみっちり授業するのは全国でもあまり例がありません。これは、会津大学に入って早くコンピュータを触ってみたくてうずうずしている新入生の要望に答えたものであり、プログラミングがコンピュータを学んでいく上で重要なツール(道具)であるので、少しでも早く習得して欲しいとの思いからでもあります。プログラミングの授業はゴールではなく、他の授業や研究を行う上でのスタートです。プログラミングなしに、大学での授業や研究をこなして行くことはできません。
そのようなスタートの教科でつまづかないよう、プログラミング入門は9名の教員が何度もミーティングを重ね、一日に何通ものメールをやり取りし、かなりの時間と労力をかけてより良いコース作りに努力しています。
さて、大学から世界に目を向けてみると、銀行の大規模オンラインシステムから身近な炊飯器などの家電まで、いたる所にコンピュータが使われています。私たちの生活は、そして未来はプログラムが支えていると言っては少し大げさかもしれませんが、大きくはずれてもいません。コンピュータとプログラムには無限の可能性があります。是非熱意を持ってプログラミングを学んで欲しいと思います。プログラミングができる事は無論就職時にも大きなアドバンテージになります。  (大津山 公平 準教授)

コンピュータ理工学基礎関連科目について
近年は,自動車,テレビをはじめとする電化製品等,どこにでもコンピュータ,インターネットが備わっている時代です。それらのシステムは年々多機能,高性能になり,また機器同士が相互に通信するという複雑なものになっていて,OSを基本にした,立派なコンピュータアプリケーションとして動作しています。今までのような単純なプログラム,アプリケーションの範囲で出来ることは極めて限られています。これからの時代のコンピュータ技術者は,広くコンピュータシステムを理解していないと,単なる歯車としてしか活躍できないでしょう。大学でコンピュータを学ぶことの最大の利点の一つに,コンピュータの本質を基礎から学べることがあります。自分に興味のある内容,仕事に直接必要なことは,比較的勉強もし易いのですが,大本の基本というのは,なかなか勉強しにくいものです。それ故,世の中の多くの人には,自分に興味のある内容,仕事に直接必要なことだけを勉強する傾向があります。でもそれだけでは,自分の思うことも実現困難で,世の中に追いつくことも難しい時代になってきています。大学では,OS,データベース,論理数学,アルゴリズム等,基礎的で重要なことですが,取り付きにくい基礎的な内容を授業の中でしっかり学ぶことが出来るばかりでなく,最先端の技術を含めて興味深く学ぶことが出来ます。その知識は,コンピュータの進化にもしっかり追いつき,世の中の一歩先を行く技術の大本になるものです。

太田 光一 教授

人文・社会科目について
会津大学には、学問・科学に対する基本的な考え方・方法論を修得し、豊かな人間性を養っていくとともに、コンピュータサイエンスの背景や周辺分野に対する理解を広げることを目的として、人文・社会に関する科目が多数用意されています。哲学、心理学、文学、法学、社会学、科学史など、現在15科目がそろっています。
学生はこれらの科目のうち最低4科目を修得しなければなりませんが、さらに多くの科目を履修し、視野を広げてほしいと期待しています。
私は、多数ある人文・社会科目のうち、哲学概論を担当しています。
漠然と名前だけ聞いたことのある人物が、実は奇妙キテレツな素行の人物だったり、面前にある物体が存在していないと疑うような人が大勢いたり、深く学ぶと楽しいです。

  • 人文・社会科目一覧
  • 哲学概論
  • 論理学
  • 心理学
  • 言語学
  • 文学
  • 芸術学
  • 文章表現法
  • 法学
  • 経済学
  • 社会学
  • 日本国憲法
  • 国際関係論
  • 総合基礎演習
  • 保健体育理論
  • 科学史

中澤 謙 准教授

体育実技科目について
週1回の体育実技科目は、心身を解放し、クラスメイトとフェイス・トゥ・フェイスの直接的なふれあいを持てる機会を提供しています。
身体の機能がピークを迎える若き日に、自らの身体機能の可能性を試し味わうことは、若き日にしかできません。若き日に体躯を養うことで感じ取るべきことは山ほどあります。体育実技によって培われた積極性や協調性、欲求不満耐性といった心身にもたらす成果「生きる力」は、その後のゼミ活動や社会に出てから、多様な形で皆さんを助ける事になると確信しています。
ともすれば座位中心の生活を送りがちなコンピュータ理工学部の学生には必須の科目です。

  • 体育実技科目一覧
  • 体育実技1
  • 体育実技2
  • 体育実技3
  • 体育実技4

Thomas K. Orr 教授

英語科目について
本学の語学研究センターは、次のような分野の研究を行なっていることで世界的に有名です。1)学術的分野と医療やビジネスなどの専門的な分野を目的とした英語 2)教育法と教育工学 3)試験の実施と評価 4)コーパス言語学 5)Eラーニング 6)ユーザビリティ(有用性) 7)音声学 8)英語の地域の方言 9)国際交渉 10)その他、英語の使用とその教育訓練 です。国際的な専門職を目指す意欲的な学生向けに、世界中のコンピュータ理工学係のどの大学が提供するものをしのぐような、高レベル、かつ、研究に基づいた英語教育を行なっています。真の国際派を目指す君たち、待ってるよ!Come join us!!

  • 英語科目一覧
  • Listening and Reading 1 (Reception level 1)
  • Speaking and Writing 1 (Production level 1)
  • Listening and Reading 2 (Reception level 2)
  • Speaking and Writing 2 (Production level 2)
  • Listening and Reading 3 (Reception level 3)
  • Speaking and Writing 3 (Production level 3)
  • Listening and Reading 4 (Reception level 4)
  • Thesis Writing and Presentation (Production level 4)
  • Discourse Analysis for Computer Science
  • Pronunciation: Comparig English and Japanese Sound Systems
  • Analysis of English Sentence Structure
  • Lexis-Based Academic Writing
  • Learner Autonomy for Lifelong Language Development
  • The Concepts and Vocabulary of Finance
  • Language,Space,and Time
  • Innovators in Science and Computing
  • Introduction to Second Language Acquisition
  • Structure of Language
  • Reporting Statistical Research in English
  • Writing and Design for the World Wide Web
  • Writing for Professional Publication
  • Writing in the Workplace
  • English Discussion: Speaking and Writing for Business Communication
  • Origins of the Japanese Language
  • History of Language-Related Technologies
  • Human Language and Computers
  • Pronunciation: Acoustic Analysis Using Software
  • Corpus Linguistics
  • Language Use on the Internet
  • Ethics and Technology

コンピュータシステム関連科目について
将来コンピュータを作る仕事に携わりたいという学生の皆様には、ぜひ論理回路設計論と論理回路設計特論の履修を勧めたいです。特に、後者では実社会で使われているツールや集積回路をつかった演習をしているので、こうした授業をとることにより、ディジタル集積回路の設計関連の職種に就職したときに役にたつものと思われます。
しかしながら、これらの授業だけで十分ではないということも理解してほしいです。論理回路設計は、ディジタル集積回路の設計における一段階ですので、論理回路設計の前(たとえば、機能の定義など)や後(実際の集積回路上のどこにトランジスタと呼ばれる素子をおいて、どのように接続するかといったレイアウト設計)の知識も必要です。したがって関連授業の履修も勧めたいです。
また、コンピュータは集積回路だけではなく他の装置(たとえばキーボードなど)やオペレーティングシステム(例えばWindows)などとの連携も必要です。最終的には、コンピュータシステム領域に関連する授業をより多く履修することによって、本当の意味でコンピュータを作る知識や技術が得られるのだと思います。

  • コンピュータシステム関連科目一覧
  • コンピュータ構築設計論
  • 電子回路
  • 電子回路特論
  • 組み込みシステム
  • 並列コンピュータアーキテクチャ
  • VLSI設計技術
  • 論理回路設計特論
  • VLSI素子技術
  • コンピュータシステム工学

コンピュータネットワーク関連科目について
私は学部4年前期に開講する「コンピュータ・ネットワーク構築学」を担当しています。これはコンピュータネットワークシステムトラックの最終科目で、コンピュータネットワークの要素技術を総合的かつ実践的に扱います。私の研究室ではインターネットで交信されるあらゆる情報流通を「流気」と呼んでいますが、「流気」は見えないので難しいと思われがちです。そこで演習では「インターネットの利用環境、データ、サービス、プロトコル、アプリケーションが見える」ことで直感的に現象を認識するところから始めます。予備知識が無くても見た事実・経験から必要な知識・技術を選別・集中的に学ぶ機会です。学部3年間のコンピュータ使用で経験していない新たなコンピュータ・ネットワーク世界が広がっていることを知ったささやかな興奮を共有できたらと期待しています。

成瀬 継太郎 准教授

アプリケーション関連科目について
この科目群ではロボット工学,バーチャルリアリティとインターフェース,医療情報処理の3つの専門分野を学び,大学卒業時に専門家になることを目的としている。しかし現代は技術の発達のスピードが速く、5年前の最先端が時代遅れになってしまう。だから技術者やシステム開発者になることは,常に新しい技術を学び続けることになる。
じゃあ専門知識を勉強するのは無駄じゃないか?そんなことはない。実際に学んでいることは専門知識そのものもあるけど、実は専門知識をどのように情報システムの中に融合させるのかを学んでいるんだ。だからこれから先、新しい技術が次々と生まれてくるだろうけど、何にも心配することはない。ここで学んだ経験は未知の分野に直面したときこそ真価を発揮するから。
それともう一つ、システム開発では人間の存在を忘れてはならない。情報機器の末端には必ず人間がいて、その人間が社会を動かしている。システム開発というとプログラミングを連想するだろうけど、実はそれ以前の段階で、人間の行動をどうモデリングするかで良いシステムになるかが決まってくる。この科目群はそういうことを学ぶのに適していると思うよ。

吉岡 廉太郎 准教授

ソフトウェアエンジニアリング関連科目について
ソフトウェアエンジニアリング関連科目では、ソフトウェアの設計、開発、維持管理などに必要な基本知識と技術が学べます。プログラミングやデータ構造等の専門基礎を学んだ学生が、ソフトウェア設計と開発方法の基礎を身につけることを想定した科目構成になっています。すでにソフトウェアは人々の生活を支え、社会になくてはならない存在です。今後、ソフトウェアに要求される機能は増え複雑になるとともに、その重要度は増す一方です。ソフトウェアに関わりを持つあらゆる分野を目指す人に広くおすすめします。
ソフトウェアエンジニアリングは特に進歩の激しい分野なだけに、基盤となる知識・技術に加え、オブジェクト指向設計、ウェブアプリケーション開発、分散システム、プロジェクトマネジメントなど最新のトピックも取り入れた内容になっています。これらの科目で学ぶ内容は、IT企業への就職を目指す学生に広く役立つとともに、ITアーキテクト、コンサルタント、プロジェクトマネージャなどの専門職を目指す学生に適しています。

  • ソフトウェアエンジニアリング関連科目一覧
  • ウェブエンジニアリング
  • ウェブプログラミング
  • ソフトウェア工学 I
  • ソフトウェア工学 II
  • ソフトウェアスタジオ
  • 分散コンピューティング

その他の科目について

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