2010年11月15日

会津大学は、昨秋に続き、10月29日(金)午後、日欧産業協力センター「ヴルカヌス・イン・ジャパン」日本企業研修プログラムに 参加するヨーロッパ人理工系学生との交流会を開催しました。ヨーロッパ側は、EU12カ国から29名、会津大学側は、大学院・学部のみならず、 短期大学部も含めて41名が参加しました。
交流会では、岩瀬理事・国際戦略本部長より歓迎のあいさつが述べられた後、企画運営室の橋田准教授(国際戦略本部兼務)より「日本のイメージ」に 関するヨーロッパ人と日本人の違いについて問題提起がなされました。これを踏まえて、参加者たちは6つのグループに分かれて、文化・歴史と伝統、 人々と固定観念、スポーツと健康、アート、ジェスチャー、自然・風土と料理について、日本語と英語を交えながら意見交換を行いました。 会津側の学生は参加した感想を、「会津であれだけたくさんの外国人と交流したのは初めてだ」、「積極的に意見を出す欧州の学生に感心した」、 と述べ、会津での貴重な国際交流の機会に刺激を受けている様子でした。
今回で2回目となる交流会によって、会津を軸とした日欧間の活発な学生交流がさらに発展することが期待されます。


歓迎のあいさつでは、あかべこが紹介されました(左)、講義室いっぱいの参加学生たち(右)


意見交換会の様子(左)、意見交換会後の各グループの発表(右)

「ヴルカヌス・イン・ジャパン」参加学生の会津往訪
「ヴルカヌス」は、日欧の有望な理工学系学生を対象とする日欧産業協力センターの企業研修プログラムとして、1996年から経済産業省・欧州委員会の 奨学金と企業の協力負担金により実施され、600名以上の学生が参加した(EUでは20倍以上の高い競争率)。プログラムは、語学研修4カ月と企業研修8カ月 からなり、将来の日欧の架け橋となる技術者、科学者及び建築家の育成を目的としている。
同センターは、ヨーロッパ人学生が東京等での企業研修に加え、日本の伝統文化と歴史を体験する機会として、来日後の地方滞在を実施している。一行は、 29日より3日間、会津に滞在し、史跡を訪ね、学生と交流し、ホームステイした。学生交流については、コンピューター理工学を中心とする国際色豊かな 会津大学が選ばれた。