大学案内

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公立大学法人会津大学
理事長兼学長 角山 茂章

南アフリカのサッカー・ワールドカップの日本チームの活躍は日本人に感動を与えました。また、イチローがオールスター戦に10年連続で出場することも決まりました。世界がグローバルにつながる時代、日本の多くのスポーツ選手が一流の技術を持ち、外国語を駆使してチームに溶け込んで活躍する様は21世紀に生きる若者の姿を象徴するものと思います。会津大学は「会津から世界へ」という目標を掲げ、21世紀の世界に貢献しうる人材を育成するという高い目標を掲げ教育を進めています。最近の話題を、本学にご関心のある高校生や保護者の方にご紹介したいと思います。

本学のこの春の入試受験者数は増加しました。一月のセンター試験が無事終わった夕方6時から、日本テレビの「真相報道バンキシャ!」があり、今年の人気急上昇の大学ランキングという発表がありました。上位10位の大学の中で8校は医療・看護系大学でしたが、それ以外の分野では、本学はトップの4位となりました。学生とそのことを話したところ、「それって凄くないっすか」と、現代っ子の言葉で感想を言ってくれました。私も「凄いこと」だと思います。人気が上昇している要因として次の3点が挙げられています。自宅から通学ができ、地元出身者に入学金などの割引があるという不況の影響、医療・看護系で資格が取れること、それと高い就職率です。実際、本学に応募してくれた受験生の分布を見ると、本学がある福島県の伸び率より他の地域の伸び率の方が大きく、本学への応募者が増えている理由は、高い就職率にあるのではないかと考えています。

また、週刊ダイヤモンドの2月号には、大学「真の教育力と研究力ランキング」という発表がありました。これは文部科学省の教育改革のプログラムに採択された提案の学生当たりの金額で決められています。本学は、学部、大学院ともども提案して採択されました。大学の規模は小さいので、大学全体の総額では全国で97位でしたが、学生一人当たりの金額は、医学部を除けば全国の著名な国立大学よりも多く、大変高い評価を受けました。その採択されたプログラムに従い改革が行われた高度な教育内容で授業が行われています。このように言うと、そのような高度な大学の教育についていけるかと心配される高校生や保護者の方も居られると思います。そこで考えて頂きたいのが、都会の喧騒から離れてじっくりと学問を学ぶことができる地方大学の良さです。教員は大学の近くに住んでいるので通勤時間はほとんどかからず、本学教員は学生との交流時間を都会の教員より一日当たり2時間は多くとっていると思います。教育の一歩は教員から直接、学問に向かう姿勢を如何に多く学びとるかということですが、約半分の教員が外国人である国際的なキャンパスで教員と長い交流時間を持つことにより、自ずと多くの学生が「会津から世界へ」という本学の目標を達成し、毎年巣立って行きます。

良い勉学の環境を本学は準備していますが、それをどのように活用していくかということは学生個人々の姿勢に掛っています。現在の就職氷河期の再来に打ち向うには本学の特徴ある教育内容をしっかり習得することです。教育のカリキュラムは国際標準に準拠しており、従来のコンピュータサイエンスからソフトウェア工学やIT応用分野へと幅広く学べるようになっています。そして学生が勉学する方向を大学入学時の早い段階から決められるよう履修アドバイザー制も用意してあります。

本学の教育の成果として国際大学対抗プログラミングコンテストでの本学学生の活躍をご紹介したいと思います。一昨年度は、スウェーデンで行われた最終戦まで勝ち進み、世界から勝ち上がってきた100大学がしのぎを削りましたが、当初の目標通りに49位、国内大学間では東大に次いで2位でした。その下には国際的にも著名な大学の名前が並びました。数学やプログラム作成について行っている本学の先端的な教育が良い結果を生んだと考えています。昨年度も国内予選は、大学別では東大に次いで2位でしたが、アジア予選でインフルエンザに罹りあえなく敗退しました。今年度は大学別では、東大、東工大に次ぐ位置で好発進しており、アジア予選、世界大会と今後の活躍を期待しているところです。

現在社会は益々情報技術を学んだ人材を必要としています。スマートグリッドの分野もその一つです。太陽光や風力発電などの自然にやさしい電気と既存の電気を、ITを使って効率良く使い分けるという技術です。この分野にはグーグルも参加しつつあります。また、クラウド・コンピューティングの大型データセンターは米国では既に原子力発電5基分の電気を使うという巨大なビジネスになっており、iPadで代表されるような電子出版が増えると、データセンターのニーズは益々高まると予想されています。このような情報技術を必須とする社会動向の中で本学のモットーである「To Advance Knowledge for Humanity」の通り、先端技術を学んだ若人が社会で貢献することを世界は待っています。

是非、本学の国際的なキャンパスで学問を学び、世界への道を拓いて下さい。

2010年7月

学長略歴

学歴
昭和42年 東京大学理学部物理学科卒業
昭和60年 工学博士
職歴
(*)平成2年日本原子力事業と東芝原子力事業部が合併
昭和42年 日本原子力事業(株)総合研究所入社
昭和50年 米国GEと共同研究のため米国駐在(1年間)
平成2年 東芝原子力研究所(*)管理部担当部長
平成9年 東芝原子力システム社技監
平成13年 アイテル技術サービスフェロー
平成14年 会津大学産学連携センター教授
平成15年 会津大学副学長
平成18年4月 会津大学理事長兼学長就任