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 2015年4月16日(木)、平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞した会津大学の出村上級准教授、奥平准教授、小川准教授、寺薗准教授、平田上級准教授が、岡学長に受賞報告を行いました。 

受賞のニュースはこちら:会津大学の教員が平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞しました

 各受賞者のコメントは、以下のとおりです。

出村上級准教授:CAIST/ARC- Spaceの地道でボランティアな努力を評価して頂いたことに大変感謝しております。会津大学事務局や同僚の理解と御協力なくしてこれだけの件数を成し遂 げることはできませんでした。今回は受賞者数が5名以内と限られてしまいましたが、ARC-Spaceの他教員も教育・研究といった本業の傍らで、福島県 民を中心とした多くのサイエンスカフェ・講演等の活動を今も続けております。
「はやぶさ」という数多くの困難をくぐり抜けた深宇宙探査ミッション や、福島県内企業の取り組み、それらの背景となる月惑星科学の知見を広く一般の方や青少年に理解して頂けること、市民団体「会津そらの会」が生まれたきっ かけになれたこと、などは私達の大きな喜びでもあります。少しでも福島の皆さんを勇気付け、理数系教育の動機付けにも貢献できれば、嬉しく思います。

奥平准教授:サイエンスカフェや講演では、聴衆の皆さんはじめ、多くの関係者あっての受賞と思っております。この場を借りてお礼申し上げます。
奇しくも授賞式当日の早朝に、長年かかわってきた「たんぽぽ」(アストロバイオロジー宇宙実験)の打ち上げが成功し、初心にかえって自分にできることをがんばっていこうと思っているところです。

小川准教授:皆様のお力添えにより受賞の席に加えて頂き、本当にどうもありがとうございます。
今後も、中学・高校への出前講義等を通じて、宇宙惑星情報学分野の最新の研究成果を紹介し、より多くの若い方達に惑星探査・惑星科学への興味をもって頂けるよう、精進いたします。

寺薗准教授:このたびの受賞は、私1人の力ではなく、ARC-Space全体の力、さらには事務局も含めた会津大学のこれまでの努力に対していただいた結果と考えております。
宇 宙という、ロマンを感じさせるものの実際のところ難解な用語が続出する、ある種厄介なテーマでの地域貢献については、正直なところみな、手探りでのスター トでした。その中から「はやぶさ」「かぐや」という日本の月・惑星探査の追い風を得て、講演、サイエンスカフェ、イベント、学生さんへの出前講義・公開講 座といった形で、試行錯誤を重ねつつ、多くの人たちに宇宙の研究や開発の魅力をお伝えしてきました。この活動が、震災後苦難の中にある会津、そして福島県 の皆様に、少しでも力になっていただけているのであれば、私としてこれ以上の喜びはありません。
追い風は「はやぶさ2」としてまだ続いています。今後とも私たちは、研究と発見の最先端を地域の皆様にお伝えていき、「福島は宇宙最先端」と言われるようになるべく、頑張っていきたいと思います。

平田上級准教授:自 分一人でもある程度はなんとかできてしまう研究と異なり、パブリックアウトリーチは受け手がいて初めて成り立つ活動だと思います。今後も受け手である市民 の方々や学校の生徒の皆さんに、わたしたちの研究をおもしろがってもらえるよう、研究およびその内容の伝え方も、工夫をこらしてやっていきたいと思いま す。

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表彰状(左)、楯(右)