平成27年3月17日(火)、会津大学で稲作監視システムの高度化に関する共同研究のワークショップを開催しました。この共同研究には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、鶴岡工業高等専門学校(鶴岡高専)、リモート・センシング技術センター(RESTEC)、会津大学の研究グループが参加しています。

 この共同研究は、水稲の生育を効率的に観測するためのデータ収集・解析システムを構築することを目的としています。山形大学農学部圃場(山形県鶴岡市)、酒田市内の圃場に観測装置を設置し、継続的な物理量自動測定やデータ収集、解析方法の検討、バイオマス量の推定等に取り組んでいます。

 将来的には、この現地観測データをグラウンドトルース(※1)として、昨年5月に打ち上げられた「だいち2号(ALOS-2※2)」等の地球観測衛星データによる、アジア地域の水田モニタリング、米収量・収穫時期予想の実現に役立てることを目指しています。この研究計画は、平成26年度から平成28年度にかけて3年間実施されます。

 今回のワークショップでは、今年度の進捗報告と最終年度にあたる来年度に向けた研究課題の整理、作業項目・検討事項の確認等が行われました。今春に鶴岡高専専攻科を卒業し会津大学大学院に進学する学生1名およびテレビ会議システムからの参加者1名を含め、計9名が参加しました。

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※1 グラウンドトルース
※2 だいち2号(ALOS-2)