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 2015年4月2日(木)、平成27年度入学式が挙行されました。

 当日は、春らしい暖かな陽気に恵まれ、内堀雅雄福島県知事をはじめとするご来賓の方々をお迎えし、和やかな雰囲気の中にも厳粛な式となりました。式では学部入学生247名、博士前期課程44名、博士後期課程6名、合計297名全員の名前が読み上げられ、岡学長が入学許可を宣言しました。

 岡学長は入学生を歓迎し、「福島県は復興に向けて、本格的な段階に入っており、皆さん若者の活躍に期待するところが大きく、特に皆さんが学ぶICT技術を通じての貢献が期待されています」と式辞を述べました。入学生を代表して阿部遥香さん(コンピュータ理工学部)、田茂井圭祐さん(博士前期課程)が宣誓を行いました。

 入学式の後には入学生全員での記念撮影が行われました。記念撮影の後には、軽音部によるバンド演奏や、在学生によるサークル活動紹介の声が響く等、学内は新入生を歓迎する活気で満ち溢れていました。

 岡学長の式辞(全文)はこちらをご覧下さい。

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取材を受ける新入生(左)、自撮り棒で記念撮影(右)

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式の様子(左)、宣誓する阿部さん(右)

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記念撮影の様子(左)、新入生を歓迎する吹奏楽団の皆さん(右)

式辞

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  会津の地もようやく雪が溶け始め、春の訪れに心和む季節となりました。
 本日、この会津の地に参集された、学部入学生247名、博士前期課程44名、博士後期課程6名、合計297名の皆さん、会津大学入学おめでとう。本日は、福島県知事、福島県議会議長、会津若松市長、他ご来賓の皆様をお迎えし、教職員一同、皆さんの入学を祝したいと思います。そして、皆さんのご家族や、皆さんをこれまで支援していただいた方々にもお祝いを申し上げたいと思います。

 今、福島県は、震災から4年が過ぎ、復興に向けて、本格的な活動段階に入っています。そして、福島の復興は、日本の復興の先駆けともいえます。それには、皆さん若者の活躍に期待するところが大きく、特に皆さんが学ぶICT 技術を通じての貢献が、期待されています。本学は昨年、文科省のスーパーグローバル大学の一つに選ばれました。世界的に活躍する人材の育成を通じて、福島の復興に寄与していくことを、我々は決意しています。
さて、皆さんは、今日から大学での生活に入りますが、どのような世界が待っているのか、期待と不安の入り混じった心境ではないかと思います。そこで、大学という世界について、二つのことを、皆さんに話したいと思います。

 まず一つは、皆さんがこれまでやってきた、受験を目的とした高校での勉強と、大学での勉学との違いです。受験では、限られた時間内に、明確にある解答に至ることが評価基準です。これに適する能力は、若者の能力の一部に過ぎません。陸上競技でいえば、短距離競技に相当します。陸上競技には、様々な競技があるように、知的能力もさまざまです。大学では、短距離競技だけでなく、距離の決まっていない競技、制限時間のない競技、解答の存在さえ不明確な競技に出会うことになります。山登りのような競技もあり、そこでの宝探し、小屋作り、景色の楽しみなど、時間の制約がない世界での成果や評価自体を問われるといった、多様な世界です。皆さんは、当初、戸惑うことになるかと思いますが、これが皆さんのこれから入る大学という世界です。

 もう一つの話をしましょう。皆さんは、十分には、気がついていないかも知れませんが、皆さんの年頃の若者は、精神的な成長が極めて著しい時期です。大学生活を通じて、どのような考えをもつ人間になったかは、おそらく卒業後10年以上経った後で、気づくことでしょう。在学時に、自身の成長を実感できるものではありません。10年、20年後の成長を保証し、その準備をするのがこれからの大学時代です。そのために大事なことは、第一に、自分はほとんどものを知らないという自覚を常に持つことです。実際、私の年齢でも知らないことばかりですので、20歳前後の皆さんが、ものを知っているとはとても思えません。しかし、ものを知らないという自覚の強さは、ものを吸収する力と関係しています。政治・経済・文学・宗教などの事柄について、自ら理解しようと努力し、自らの考えを持とうと努力することで、実は、技術者としての能力も磨かれるのです。皆さんは、会津大学で、技術者になることを期待していると思いますが、長期にわたって、能力を発揮できる技術者は、技術以外の知性や教養を身につけることが必要です。いずれ皆さんは、そのことに気がつくことになります。教養は単に知的な飾りというものではないと、理解することでしょう。

 多くの可能性を持った、将来の希望の実現に向かう皆さんの、これからの大いなる努力と成長を期待し、私の式辞とします。
 皆さん、入学おめでとう。

平成27年4月2日 会津大学学長 岡 嶐一

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