平成27年3月20日(金)、会津大学講堂にて平成26年度学位記授与式が開催されました。コンピュータ理工学部卒業生196名、大学院博士前期課程修了生58名、大学院博士後期課程修了生5名、論文博士課程学位取得者1名の計260名が、それぞれの進路で社会への貢献を目指します。

 授与式では岡嶐一学長が学部卒業生総代の北澤拓也さん、博士前期課程修了生総代のチン・ヴィエット・フックさん、博士の後期課程修了者及び博士論文学位取得者それぞれに学位記を授与しました。岡学長は、「大震災から4年が経過しました。これからは復興を本格的に稼働、加速する時期です。皆さんは、IT技術者として復興へ参加、貢献することを大いに期待されています」と式辞を述べました。

  福島県知事、会津若松市長からの祝辞に続き、在学中に優秀な成績や研究の成果を収めた学生の表彰が行われました。答辞では、学部卒業生代表の石川健太さんが 「困難に直面する今日であるからこそ、それぞれの専門分野を前に進め、世界に発信していきたい。そのことで、多くの方々に希望をもたらすことができるよう、邁進していく所存です」と誓いました。

 授与式終了後には、記念写真撮影及び個人学位記の授与、学生食堂にて後援会主催の卒業記念パーティが行われました。学生生活最後となるこのパーティは、和やかな雰囲気の中で行われ、参加者たちが歓談や記念撮影を楽しんでいました。

 なお、学生表彰の表彰内容は下記の通りです。

学長賞 北澤 拓也(学部)
チン・ヴィエット・フック(博士前期課程)
優秀賞 石川 健太(学部)
村上 雄樹(学部)
丸山 敦規 (博士前期課程)
電子情報通信学会東北支部表彰 小檜山 裕太(学部)
情報処理学会東北支部表彰 守屋 周祐(学部)
電気学会東北支部表彰 千田 忠賢(学部)
公益財団法人会津地域教育・
学術振興財団表彰
大野 綾花(学部)
山口 紗梨(博士前期課程)

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学位記を授与される北澤拓也さん(左)、答辞を読む石川健太さん(右)

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会場へ向かう卒業生(左)、式に臨む卒業生(右)

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式終了後に行なわれた個人学位記授与(左)、卒業記念パーティで恩師と記念撮影(右)

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卒業生記念撮影

平成26年度学位記授与式 式辞

 皆さん、この会津の地に、春の到来をまもなくにして、気持ちも和む時期となりました。そして皆さんには、それにも増して喜びである学位記授与式を、ここに迎えられました。本日、学位を授与される学生は、学部196名、大学院博士前期課程58名、大学院博士後期課程5名、論文博士1名の皆さんです。誠におめでとうございます。

 本日は、福島県知事、会津若松市長ほか、ご来賓の方々をお迎えし、教職員ともども、皆さんの卒業・修了を祝したいと思います。そして、誰より、ご家族を始め、皆さんをこれまで支えてこられた方々が、今日の日を心から喜んでおられると思います。大学として、関係者の皆様方のこれまでのご支援に、深謝いたします。

 さて、皆さんは、会津大学でのこれまでの勉学、研究、その他の活動によって、入学時よりはるかに成長してきました。一方、個人個人は、いつまで経っても未熟であることは、普通のことであると思ってください。それには、単純な理由があります。人間の脳の重量は、たかだか1500グラム程度です。これで、記憶する、理解する、判断する、という能力は、どんな人でも極めて小さく、限定されているということです。
 他方、人は個人として、自らの判断を頼りにすることでしか動けない、という側面があります。未熟な自分が、その未熟な判断に頼らねばならない、ということです。この困った状況を解決するには、自分の考えを外部に表明し、その反応を謙虚にきく、という循環を繰り返すという平凡なことをすることで十分です。自分の考えは、外に出すことによって初めて、それが何であったかを、自分も理解することになります。思っていることと、表現されたものが違っていることは、よく経験することです。周りの人との関わりは、この表現された自分の考えで行うことになります。表現の大事さを、是非皆さん考えてください。

 皆さんはこれから社会に出て、IT、特にソフトウエアに関する仕事をすることになるかと思います。ソフトウエアの価値の評価については、最近大分改善しつつありますが、日本では、外国に比べ十分に評価されていないところがあります。ハードウエアの付属物、という扱いをする人もいます。しかし、ソフトウエアは、人間で言えば、いわば神経に相当します。肉体がなければ、神経の意味はありませんが、逆に、神経によって肉体は生きていますし、その意味と機能が生まれるものです。社会も人間もこの点では同じです。そして、今も、またこれからも、ますますソフトウエアの価値を増大させることでしか、経済において生産性は上がらないという時代となっていきます。モノの生産には限度がありますが、ソフトウエアの生産には限度がありません。皆さんの活躍する場が、一段と広がっているといえます。皆さんは、その職業生活をIT関連で送ることで、持続し、かつ意義のあるものにできます。また、そのITの仕事によって、充実感を、精神的にも経済的にも得る可能性があるといえます。
そして、大震災から4年が経過し、これから福島、そして日本の復興を本格的に稼働、加速する時期となっています。皆さんは、IT技術者として、この復興へ参加、貢献することを、大いに期待されています。

 最後に、本日卒業・修了する皆さんに、私からお願いがあります。それは、これから仕事をやる中で、小さな成功といえるものを、早い時期に掴んで欲しい、ということです。その成功は、極めて小さなもの、ほんの僅かなものでいいのです。そして、そこから小さな自信を得てください。これを小さなバネとして、また次の小さな成功を、試みてください。これを続けると、気がつかない間に高みに上ることができるはずです。

 皆さんの、これからの健闘を期待して、私の式辞といたします。おめでとうございます。

平成二十七年三月二十日
会津大学 学長  岡 嶐一

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