受賞報告追加しました [2015.04.17]

 会津大学の教員が、平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞理解増進部門)を受賞することが決定しました。

 この賞は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とするものです。

 本学教員は、青少年をはじめ広く国民の科学技術に関する関心及び理解の増進等に寄与し、又は地域において科学技術に関する知識の普及啓発等に寄与する活動を行った個人又はグループに与えられる科学技術賞理解増進部門の受賞することとなりました。表彰式は文部科学省で、2015年4月15日(水)に開催されました。

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会津坂下町・里山のアトリエ坂本分校で実施したサイエンスカフェの様子(左、2011年4月29日撮影)、受賞式(右)

受賞教員
出村 裕英 先端情報科学研究センター
宇宙情報科学クラスター
上級准教授
クラスターリーダー
奥平 恭子 先端情報科学研究センター
宇宙情報科学クラスター
准教授
小川 佳子 先端情報科学研究センター
宇宙情報科学クラスター
准教授
寺薗 淳也 先端情報科学研究センター運営担当
准教授
平田 成 先端情報科学研究センター
宇宙情報科学クラスター
上級准教授

業績「サイエンスカフェおよび講演を通した深宇宙探査の理解増進」
 平成21年度に発足した会津大学先端情報科学研究センター内には、小惑星探査機「はやぶさ」や月周回衛星「かぐや」といった深宇宙探査の経験がある教員を集めて宇宙情報科学クラスター(ARC-Space:Aizu Research Cluster for Space Science)が創設された。
 本活動では、そのクラスター教員がボランティアでサイエンスカフェならびに講演や解説を行い、深宇宙探査の理解増進に努めてきた。東日本大震災後は被災者向け室内活動イベントの要望が寄せられ、会津大学が用意した枠組「赤べこプログラム」と会津若松市に町ぐるみで避難した大熊町との教育連携事業を通じ、小中学生にも積極的に向き合った。会津大学教員・学生の研究成果、福島県内企業・工場との関わり、月惑星科学を主題とした本活動の講演数は、ARC-Space発足以来120件を超える。
 本活動により、「はやぶさ2」を応援する市民団体「会津そらの会」が生まれるきっかけにもなったほか、深宇宙探査の興味関心を喚起し、その意義や内容を理解すること、東日本大震災被災者を勇気づけること、そして青少年の理数系科目の学習モチベーションに寄与している。