大学院
第17回 大学院生と学部生の就職活動 - 1 -
2010年09月28日配信
第17回 大学院生と学部生の就職活動 - 1 -
大学院教育推進室から学部生へ、就職や大学院進学に役立つヒント、情報などをお知らせしています。
《本学の昨年度の就職内定率》
平成21年度
大学院:100%
学 部:92.5%
第16回「就職で見る、大学院と学部の差は?」も参照ください。
http://www.u-aizu.ac.jp/graduate/mail-magazine/mail-mag-b16.html
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就職氷河期の再来ともいわれる昨今の雇用情勢でも、比較的就職率が平均を上回るとされる理工系大学。しかし、実際は就職活動に苦戦を強いられている学生も少なくない。皆さんの中にも、それを直に体験している方も多いのでは?
今回は、学部、大学院と2度の就職活動を経験した修士2年のSTさんを紹介する。
---大学院博士前期課程2年 STさんのケース---
『1度目の就職活動での失敗と、大学院で得た自信』
当時、学部生だったSTさんは、大学院への進学は全く考えていなかった。3年生の後期から就職活動を開始し、4年生の春には内定を得たが、STさんは就職せずに大学院へ進学することを決めた。
「内定はもらえたが、納得のいく結果ではなかった。面接では、よく「大学では何をしてきたか」と聞かれたが、“これをやりました”と答えられなかった。そんな自分に満足できず、もうちょっと勉強するか、自信を持って言えることをやりたいと思った。」
内定を断り、7月に本学大学院を受験し大学院に入学した。
(会津大学大学院の入試は例年7月と1月の2回実施される)
「学部生は、大学院は大変というイメージが大きいかもしれないが、会津大で4年間を過ごしてきた学生なら、履修単位数や課題の面で言えば、むしろラクだと思う。その分研究に専念できる時間が多い。」
STさんは、学部3年生の研究室配属時からの研究を継続して進めてきた。この9月に、ようやく納得のいく研究成果があげられ、修士論文に取り掛かっている。そして、2度目の就職活動も無事に終わった。STさんは学部時代の就職活動で、受ける企業の数をこなすための効率も学んだという。
「学部の時は、就職ポータルサイトを見て、テキトーにここかなみたいに4~5社を受けただけだったけど、院の就職活動では、かなり入念に下調べをして、幅広く20社ほど受けた。1回目(学部での就活)の失敗もあり、学部の時よりも社会の状況は厳しくなっていることも知っていたので、少ない数じゃダメだと学んだ。」
学部と大学院、メインの就職活動の期間は同じくらい(3月~5月)だったという。
「学部時代は、1~2社登録して、説明会→1次→2次→3次→落ちた。また1~2社登録して…のように、1~2社ずつを平行して受けていた。でも、2回目くらいの「落ちた」で、ブツっと切れると、後の持ち駒がなく、周りの同級生たちはどんどん決まっていき焦るし、モチベーションが下がる。学部時代のやり方だと、2か月、3か月の就活のメインどころがあっというまに終わってしまう。そんな失敗を踏まえて、大学院での就活は、1~2社の試験が進む中で、さらに1~2社と、期間を開けずモチベーションが下がらないよう、落ちても次に続くようにした。」
2度目の就職活動では、面接の手ごたえも違ったとSTさんは言う。
『大学では何をしてきたか』2年前、自信を持って答えられなかった質問。
「集団面接で周りを見ていると、学部生の回答で多いのは、「勉強を頑張った」。「サークルの代表を務めた」。「部活動、アルバイトを頑張った」。ちょっとすごい人で「ボランティア」。文系理系関係なく、ありきたりな答えが多い。3年生後期だと、まだ研究を始めたばかりで、研究に対する密度が低いから、それを話すのは難しい。」
そんな中で、今回STさんは、自信を持って「自分は○○の研究をしてきました」と専門的な事が言えたと振り返る。
周りを見る余裕もあった。学部生と大学院生の差だ。
「研究に関してだけは、いくらでも話ができる。」
会津大学大学院では、国際学会での論文発表の機会もある。実際STさんは、海外で行われた国際学会に参加した。これも面接での大きなアピールポイントになったという。面接官の食いつきも違ったとも。
「絶対に学部で就職活動をしたほうがいい。もしそこで、希望の企業に決まればそれでよし、失敗しても、大学院に進学するという道もあるし、その経験は活かせる。」
STさんは大学院進学による学費などの資金面で、さらに親に負担をかけることに不安を抱いたが、「投資してもらった分は、社会に出てから返せる」と、進学を決めた。大学院生が社会に出てからの生涯賃金を考えれば、大学院の学費は、その数%だろう。
(大学院生活を支えるための奨学金やTA制度などの支援もあるので、詳しくは学生課へ。)
最後に、大学院のメリットをSTさんに聞いてみた。
「自信がつく、ですかね。」
学部での就職活動で失敗を経験し、大学院進学を決めたSTさんは、大学院生活で大きな自信を得られたようだ。
STさんは、来春から国内の大手企業に就職が決まっている。
会津大学の学部と大学院では、大学院の就職率は非常に高い。もちろん、就職活動に苦戦している院生もいる。大学院へ進学したからといって就職が確約されているわけではないので、大きな期待は禁物だ。しかし、理工系大学出身者としての自信や、学部では得られなかった深い知識を得られることは間違いない。
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STさん、ありがとうございました。
*大学院教育推進室では「大学院進学相談窓口」を開設しています。
現役大学院生に相談することもできます。
メール相談は grd-adv[at]u-aizu.ac.jp
直接相談は大学院教育推進室(研究棟127室)で受け付けています。