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CAIST教員が共著者となっている論文が「Nature Geoscience」に掲載
[最終更新日]2010-07-07
本学先端情報科学研究センター(CAIST)/宇宙情報科学クラスター(ARC-Space)の小川佳子准教授、平田成准教授が国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構(JAXA)等と共同で行ってきた月に関する研究の成果が、世界で最も権威ある学術雑誌の1つである英科学誌「ネイチャージオサイエンス(「ネイチャー」の姉妹紙)」(ネイチャーパブリッシンググループ発行)(オンライン版、7月4日版)に掲載されました。
掲載された論文は、国立環境研究所の山本聡研究員が主著者となり、宇宙航空研究開発機構、産業総合技術研究所、会津大学、国立天文台、及び海外の研究機関の研究者からなる合同研究チームによるものです。
国立環境研究所の山本聡研究員と松永恒雄地球環境データベース推進室長を中心とする研究チームは、「かぐや」に搭載されたスペクトルプロファイラ(SP)を用いて、月全球にわたる7000万点にも及ぶ観測を行いました。得られたデータをカンラン石が持つ中心波長1.05μmの吸収帯に着目して解析したところ、カンラン石に富む領域を新たに31か所(観測点としては約250点)発見しました。カンラン石とはケイ酸塩鉱物の一種で、地球や月のマントルに多く含まれる物質で、月の形成・進化の謎のカギを握っています。今回世界で初めて月内部からのカンラン石の月表面上での分布と起源が明らかになりました。
会津大学の研究チームは、SPスペクトルデータを得るために不可欠な較正アルゴリズムの開発、スペクトルからの鉱物種の識別に必要な低次解析処理プログラムの作成、及び識別されたカンラン石の起源についての解釈を行いました。
小川准教授は、「「かぐや」の素晴らしいデータ群により、今まで知られていなかった月の新事実が明らかになる中、今回、月表面の鉱物分布に関する重要な発見に携われたことに感謝している。今後もCAIST/ARC-Spaceの研究グループが行う「かぐや」のデータ較正・解析等の研究成果に期待してほしい」と話しています。
【参考リンク】
『ネイチャージオサイエンス』
『JAXAプレスリリース』