講義日 講師氏名 所属および職名 テーマ
1 10月6日 程 子学 会津大学教員 「会津IT日新館」
講義全体イントロダクション
石橋 史朗
2 10月10日 榎原 伸一 株式会社JALインフォテック 監査役 「IT×航空」の力
~社会に役立ち成長を続けるには?
3 10月13日 室橋 弘和 特任教授
/NECマネジメントパートナー株式会社
ビッグデータ分析(1)
ビックデータの概要
4 10月17日 鈴木 成宗 伊勢角屋麦酒 二軒茶屋餅角屋本店
代表取締役社長
老舗餅屋21代目がクラフトビールで
世界を目指す
5 10月20日 室橋 弘和 特任教授
/NECマネジメントパートナー株式会社
ビッグデータ分析(2)
ビッグデータ活用事例
6 10月24日 室橋 弘和 特任教授
/NECマネジメントパートナー株式会社
ビッグデータ分析(3)
ビッグデータ活用の実現手順
7 10月27日 室橋 弘和 特任教授
/NECマネジメントパートナー株式会社
ビッグデータ分析(4)
ビッグデータ活用を支える技術
8 10月31日 宮谷内 泰志郎 ZANROO Japan代表 オンライン ソーシャル ビッグ データ
9 11月7日 松﨑 健太郎 福島県中小企業家同友会 会津の歴史に学ぶ産業そして未来へ
真部 正美
10 11月10日 室橋 弘和 特任教授
/NECマネジメントパートナー株式会社
ビッグデータ分析(5)
統計解析を中心としたデータ分析手法(1)
11 11月14日 光永 祐司 会津大学教員 シリコンバレーインターンシップ
・チャレンジャーバッジシステム
12 11月17日 西村 訓弘 三重大学副学長 地域イノベーションによる地方から新たなビジネス創造の可能性
13 11月21日 上坂 高寛 エルピクセル株式会社 世界をつくる、ライフサイエンス分野でのAI活用最前線
14 11月24日 室橋 弘和 特任教授
/NECマネジメントパートナー株式会社
ビッグデータ分析(6)
統計解析を中心としたデータ分析手法(2)
15 11月28日 室橋 弘和 特任教授
/NECマネジメントパートナー株式会社
ビッグデータ分析(7)
データマイニング
11月または12月 期末試験

ベンチャー基本コース各論Ⅱ第1回
2017年10月6日(金)

程 子学 教授 (副学長・グローバル本部長)、石橋 史朗 教授 (産学イノベーションセンター)
会津大学教員
本科目の概要紹介

今回は、程教授と石橋教授に講義の概要と心構えについて講義していただいた。この講義の特徴は大学教員と企業教員による授業で、幅広い知識と実践能力の向上、対話的な授業と学生主体の工房活動、そして、外部講師によるビックデータ分析についての学習ができる。心構えとして、受講生には自ら積極的に講師の方に質疑応答や講義後にコミュニケーションを取りに行ってもらいたい。また、会津大学が世界大学ランキングで23位に選ばれ、会津大学生にはもっと自分に自信を持って、海外研修やインターンシップ、さらにはハッカソンなどに積極的に参加し、将来のキャリアに役立てて欲しいと思う。

<学生の感想>
・情報社会の今を知り、自分のこれからに生かしていけるよう、しっかりと学びたいと思う。
・今の自分のレベルのせいにして挑戦をあきらめずに一歩踏み出すことが大切だということを心に留めて生活していきたいと思った。
・これから、たくさんの企業の方や他大学関連の方の講義が聞けるので、この機会を大切に、ベンチャーを深く知れたらと思います。会津日新館への興味も湧いたので一度行ってみたいと思います。
・情報社会化してきている世の中で、企業や社会がどのような人材を欲しがっているのか、必要な能力や力作りをするための環境を整えたりする話は非常に興味が湧きました。
・程先生の求められる人材を聞いて、自分の目指す将来と自分が求められるような人材になるにはどうすれば良いのかを考え直すことができ、石橋先生のお話では、授業を受ける上での目標を再度確認すると共に、様々なプログラムに参加するモチベーションを高めることができた。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第2回
2017年10月10日(火)

榎原 伸一 様(株式会社JALインフォテック 常勤監査役)
「IT x 航空」の力 ~社会に役立ち成長を続けるには?

今回は、榎原様にJALグループの中核会社であるJALインフォテックから見たJALのITの活用状況の現状、課題、展望、そして、海外に展開している企業に欠かせないグローバル人材について講義していただいた。JALでは自社の業務のサポート、お客様と直接関わりのある航空券の予約や顧客情報の管理、飛行機の運行や整備の管理など、もう既に様々なところでITサービスを活用している。さらに、これらのITサービスで集まったデータからビックデータ解析を行い、お客様への最適な情報の提供、座席予約のコントロールにより収入の最大化を図るレベニューマネジメントシステムの刷新など、最新のビジネス環境への取り組みにも力を入れており、ITと航空がどれだけ密接な関係にあるのかが分かった。今回の講義を通して、自分たちが学んでいるITの技術が実際にどのようなところで使われているのかがイメージできたと思う。今回の講義のテーマ「IT x 航空」のような、ITと何かを掛け合わせた事業について、学生には今回の講義をきっかけに自ら調べて欲しいと思う。

<学生の感想>
・レベニューマネジメントシステムや航空機の重量重心管理システムをはじめとして、ITが経営にも非常に大きな影響を与えていることがわかった。具体的にITが空港でどのように利用されているかを知ることができて、とても興味深い内容であった。
・航空業界のことを考えることは普段あまりなかったため、この業界におけるユーザーのことを考えたサービスは何であるかなど、様々なことを考えることのできる有意義な時間でした。旅客機にも搭載されているシステムについても一部知ることができて面白かったです。
・ITと航空の関わりを具体的な例と一緒に知ることができて、とても充実した時間でした。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第3回
2017年10月13日(金)

室橋 弘和 様 (NECマネジメントパートナー株式会社)
ビッグデータの概要

今回は、室橋様にビッグデータの概要について講義していただいた。ビッグデータとは一般的に、従来扱ってきたデータと比較して、「サイズ、量」「種類」「発生頻度」が拡大し、これら3つの特性を満たしたもののことである。ビッグデータそのものは、単にデータでしかないため、ビッグデータを集めただけでは何も起こらない。ビッグデータはいかに活用していくかがポイントである。ビッグデータを分析することで、主に「現状や実績の把握」「原因の検討」「未来の予測」に関する新しい知見を導出することができる。これらの知見を活用することにより、ある問題に対して様々な良い効果を生み出すことも可能である。しかし、データ分析に関する知識を持つ技術者やツールなどが不足していることや、データの精度や内容によって間違えた知見を導出してしまうなど、課題もあることがわかった。今回の講義を通して、学生はビッグデータに関する基礎知識を学び、興味を持つことができただろう。これを機会に学生たちにはビッグデータや分析に関する知識を積極的に学んでほしいと思う。

<学生の感想>
・「ビッグデータ」という言葉は聞いたことがありましたが、はっきりとした定義は聞いたことがありませんでした。これからの生活の中でどのようにビッグデータが活用されていくのか注目したいと思いました。
・ビッグデータについてもっと知りたいと思った。配布された資料をもう一度読み直したり、深掘りしたりして知識・技術をつけたいと思った。
・元々ビッグデータに関してはマニアックで特別なイメージを持っていたが、思っていたよりも様々な会社で導入されていたので驚いた。
・大変分かりやすい授業だった。今まであまり興味なかったが、この授業を受けて少し興味を持つことができた。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第4回
2017年10月17日(火)

鈴木 成宗 様 (伊勢角屋麦酒・二軒茶屋餅角屋本店・代表取締役社長)
老舗餅屋21代目がクラフトビールで世界を目指す

今回は、鈴木様に「老舗餅屋21代目がクラフトビールで世界を目指す」について講義していただいた。はじめに、クラフトビールの歴史や現在のクラフトビール市場についてお話ししていただき、そして、老舗餅屋の21代目である鈴木様がなぜクラフトビールを作ることになったのかの経緯や、クラフトビールで世界一になるまでの道のり、その後の事業を軌道に乗せるまでに身につけ実戦されたこと、学生時代の経験や実際にどのようなアプローチをされたのかをお話ししていただいた。今回の講義は学生たちにとって、普段と違う分野ではあるものの、事業を経営するということ、世界一(頂点)を目指すということ、また人との出会いや繋がりなど、普段では聞くことのできないお話ばかりで、学生たちにとってすごく刺激的だったと思う。

<学生の感想>
・普段はIT関係の講義ですが、今日はいつもと違う分野で楽しかったです。自分もビールが好きで、よく飲んでいるので、とてもお話に興味を持ちました。また、会社を経営するときのお話や経験話も、とても自分にプラスになる話でとても良かったです。自分が何かやるとなったら、ある分野で必ずTOPを取るようにしたいです。
・"夢と目標の違いは日付があるかないか"という言葉がすごく印象的でした。世界一という目標を決めることにより、自分が今やらなければいけないことを明確にし、具体的な日にちを設けて取り組むという姿勢を実際に私も行っていこうと思いました。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第5回
2017年10月20日(金)

室橋 弘和 様 (NECマネジメントパートナー株式会社)
ビックデータの活用事例

今回は、室橋様にビックデータの活用事例について講義していただいた。実際に行われている、ビックデータの活用事例を参考にして実現手順を知ることにより、今後の講義でビックデータを学ぶにあたりイメージがしやすくなったと思う。ビックデータの活用において、沢山のデータを集めたが、どのようなものが有用なデータなのかを見極めるのが難しく、それにはまず、何がしたいのかの目的設定を考えるのが重要で取り掛かりやすい。そして、専門的な事例だけでなく、身近に感じる事例があるように、ビックデータの活用はあらゆる分野で幅広く使われていることがわかったと思う。学生たちには、常日頃から自分自身の行動や周囲の環境へ目を向け、疑問を持つ感覚、そして、改善方法やその為に何が必要かなどを考える感覚を是非身につけてほしいと思う。

<学生の感想>
・ビックデータは地域、政治、商業、スポーツなど様々な暮らしの中で役立つため、これから日本の経済が発展していくためにはビックデータを活用することが重要になってくるのだと感じた。
・どのような事や分野で活かされているのか具体的にわかりました。ビックデータを活用することにより、人々の生活がより豊かになったり、スポーツでの勝率が上がったりと、ビックデータの分野がとても面白いと思いました。実用例も身近なことが多かったので理解しやすかったです。
・ビックデータは様々な分野に存在していて応用方法はいくらでも考えられることを再確認できました。その分野だけに限らず他のデータも組み合わせた活用をできればいいと思いました。
・専門的な事例だけでなく、身近に感じる事例があるようにビックデータの活用はあらゆる分野で非常に幅広く使われていることがわかった。このように、多くの事例が挙げられているのを知ると、将来において、ビックデータの活用がどのように広がっていくのかが非常に興味深く思った。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第6回
2017年10月24日(火)

室橋 弘和 様 (NECマネジメントパートナー株式会社)
ビックデータ活用の実現手順

今回は、室橋様にビックデータ活用の実現手順について講義していただいた。ビックデータの活用は、業務や生活を改善するために行う手段であり、ビックデータの活用自体が目的ではない。そのため、ビックデータの活用方法を検討する前に、現在の業務や生活において、何を改善すべきかを考える。改善すべきことを考えるためには、「あるべき姿」と「現状」を明確にし、そのギャップは何かを検討し、その中から実際に取り組む事項を決定する。このように、ビックデータの活用において目的を設定することが最重要事項とも言える。そして、目的を実現するためのビックデータの活用シナリオ(「分析手法」「活用するデータ」「活用手順」)を検討する。その後、効果や課題を洗い出し、システムの方針や個々のシステム構成を検討する。それぞれの機能で活用できる要素技術(データの生成、転送、格納、整理、分析)を理解し、適切に選択する必要がある。

<学生の感想>
・ビックデータを活用するためにはまず目的を決める、目的が決まると分析手法も決まる、分析手法が決まると活用するデータが決まる、といった話はビックデータ以外の物事に対しても役に立てることができそうなので、この話を聞くことができてとても良かったです。
・本日の講義を聞いて、ビックデータを活用する上で、単にビックデータを活用すること自体が目的ではなく、業務や生活改善するために行われること、また目的を実現させるためにシステム構造が関係することを知ることができて良かったです。
・ビックデータ活用において、データの整理や分析など、具体的なプロセスをトラブルなく円滑に行うためにも、目標の設定は非常に重要な要素であり、決しておろそかにしてはいけないことがわかった。
・今回の講義では実際にビックデータを活用していく上での現実的な実現手段や一連のデータを扱う流れを学ぶことができ、ビックデータ活用の中身をより身近に感じることができた。また、様々な分析手法が存在するということで、興味を持って調べてみようと思った。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第7回
2017年10月27日(金)

室橋 弘和 様 (NECマネジメントパートナー株式会社)
ビッグデータ活用を支える技術

今回は、室橋様にビッグデータ活用を支える技術について講義していただいた。データのサイズ、量、種類(形式)、発生頻度が増加しつづけるビッグデータを活用するためには新しい技術が必要となる。その技術として、1つの処理を複数のコンピュータを利用して処理することで、処理時間を短縮させる分散処理がある。この技術はNoSQLのようなデータベースに一度データを格納する蓄積型のデータ分析に採用されていることが多い。また、リアルタイム型による技術の一つに、逐次発生するデータを収集し、そのデータをルールに基づき即座に処理を実行するCEP(Complex Event Processing)がある。蓄積型と比較してすぐに分析結果を得ることができるが、過去データを利用した分析ができない。また、ビッグデータ活用時には、多くのコンピュータ・リソースが必要となるため、クラウドコンピューティングの技術も注目されている。これにより導入コストやシステム構築の工数も抑えることでき、さらに運用を撤退しても不要資産が残らない。これらはビッグデータを扱うにあたり重要とされる技術である。今回の講義を通して、学生はビッグデータ活用を支える技術とその重要度を理解できたであろう。

<学生の感想>
・講師の方の説明は全体的に丁寧で分かりやすかったです。少し難しい事は具体例などを挙げ、聞き手が理解し易いように説明していただいてとても良かったです。
・ビッグデータ活用のための技術を知ることができました。初めて聞いた技術もあり勉強になりました。どの技術にもメリット・デメリットが存在するので、どのような処理をさせるのか、どの技術を使うべきかなど、判断する必要があると感じました。
・ビッグデータを活用するのにスキルが要求されているので、技術者が不足しているとなると、自分が技術者になりたいと思いました。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第8回
2017年10月31日(火)

宮谷内 泰志郎 様 (ZANROO Japan代表)
オンラインソーシャルビッグデータ

今回は、宮谷内様にオンラインソーシャルビッグデータについて講義していただいた。オンラインソーシャルビッグデータ(OSBD)とは、様々な種類・形式が含まれる非構造化データ・非定型的データであり、日々膨大に生成・記録される時系列性、リアルタイム性がある。これまでは管理しきれないため見過ごされてきたが、データ群を記録・保管して即座に解析することで、ビジネスや社会に有用な知見を得ることができる。ソーシャルメディアが普及していく中で、人の気持ちを知ることは重要である。しかも、今の気持ちでなくてはならない。今回の講義を通して、学生はオンラインソーシャルビッグデータを扱う上でのソーシャルメディアや解析ツールの重要性、ビッグデータを用いたマーケティングの発展の中での情報の鮮度とターゲティングの有効性を理解することができ、また、自分たちでソーシャルメディアを扱う上でのモラルの必要性も再確認することができたと思う。

<学生の感想>
・ITからDTに変わっていっていることは生活の中でなんとなく感じていたけれど、それを改めてお話していただいて、どうして変わったのか、それゆえにどんなことが起きているのかがよく理解できました。
・本日の講義を聞いてOSBDについて知ることができました。特に現代の日本では多くの人々が欲する情報、すなわち鮮度が命という言葉に当てはまると思いました。
・今回の授業でITからDTの時代に移り変わっているという言葉が印象的であった。様々なパーソナルな情報が今後利用されてAIが進化していくことに将来の楽しみが増えたと同時に自分の研究テーマとしても興味深いものだった。
・多くの人がソーシャル投稿している中に重要なメッセージがあることを気付かずに聞き流していたと思うとすごく勿体無いと思う。なので、必要または重要な情報を聞き逃さない、または、多くの情報の中から見つけ出す力が必要だと思った。また、情報の与える影響力は大きいものなのでいろんな意味で気をつけたいと思った。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第9回
2017年11月7日(火)

松崎 健太郎 様 (福島県中小企業家同友会・会津地区会長)
真部 正美 様 (同・会津地区副会長)
会津の歴史に学ぶ産業そして未来へ

今回は、松崎様と真部様に「会津の歴史に学ぶ産業そして未来へ」について講義していただいた。はじめに同友会とは、良い会社をつくろう、良い経営者になろう、良い経営環境をつくろう、の3つが目的で、経営者が経営者を磨く勉強の場である、という紹介があった。松崎様には、未来に豆蒔くあったか仕事をテーマに、経営理念の実戦で地域再生事業を起こすことについて講義していただいた。会社を経営する上で、「何の為に経営をしているのか?」と、明確な経営理念を決めることで、今後の経営方針や経営計画がたてられる。未来(経営理念)をどうしたいのかを決めれば、現在やることが見えてくる。つまり、未来を作ることで、現在ができる。また、未来を変えることで現在を変えることもできる。真部様には、会津の名前の由来、歴史、名産品、産業から学ぶビジネスについてお話ししていただいた。今回の講義を通して学生には、今後自分が働くときに、なんのために仕事をするのか目標を見つけ、また、この会津の地で学べることをたくさん吸収していってほしいと思う。

<学生の感想>
・実際に起業し会社や団体を運営している方の話を聞くことができてとてもためになりました。どの業種であっても気持ちやしっかりした目標を立てることができると、働くことが本当の意味で理解できるのかと思いました。
・経営者側からビジネスについて考えたことがあまりなかったので、今回のお話を聞いてもっと視野を広げて物事を考えなければならないと思いました。
・「なんのために経営をしているか」というお話がとても印象的でした。自分はなんのために仕事をするのか考える機会ともなりました。また、会津についてのお話も聞けて、会津を改めて素晴らしい地だと思いました。普段会津について考えることもあまりなかったのでいい機会でした。
・今までの自分の選択に強い理念や信念のある理由がほとんどなかったのは、目標を立てるときに未来が見えていなかったり、客観視したりすることができていないからということに気付くことができました。「未来が現在を決める」というのは経営以外の物事にも通用すると思うので、今からでも心がけていきたいと思います。また、会津の歴史は個人的には日本の各所の歴史の中で一番面白いと思います。時間があるときに会津の歴史や会津出身の偉人について勉強してみたいと思います。
・今回の講義では実際の経営者の方から経営理念や会津の文化、土壌に関する詳しいお話を聞くことができて非常に良い知識をえることができた。特に真部さんのお話では会津の歴史から現在に通じる会津の誇りが強く伝わり、自分の視野の広がりを感じた。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第10回
2017年11月10日(金)

室橋 弘和 様 (NECマネジメントパートナー株式会社)
統計解析を中心としたデータ分析手法(1)

今回は、室橋様に統計解析を中心としたデータ分析手法について講義していただいた。データ分析をおこなうためには、まず利用するデータ分析手法を検討する。検討するためには、分析手法の種類とそれぞれの特徴を理解しておく必要がある。また、データの特徴を表す代表値にはいくつか種類があり、代表値からデータがどのような特徴をもっているかを理解し、そのデータに対してどのようなアクションを起こしていくかを検討する必要がある。分析手法の一つに、評価項目が分析軸によりどのように値が変化するかを調べ、評価項目のデータの特徴を調べる多次元分析がある。定型レポートとは違い、分析者自身が、分析軸や表示条件を操作し、様々な形式のレポートを作成できるという特徴がある。また、2つの項目間の関連の強さを調べる相関分析と呼ばれる手法がある。関連の強さを調べるためには、相関係数などの関連の強さを表現する値を計算する。統計学の手法により、客観的に項目間の強さを調べることができる。今回の講義を通して、学生はデータの特徴を理解し分析手法を検討する方法について学ぶことができただろう。これを機会に学生たちには実践的な経験を身につけてほしいと思う。

<学生の感想>
・実際にデータを分析すると言っても様々な方法があり、用途に応じて使い分けることが必要なのかと思いました。1つでも分析する方法をマスターしているとこれからは役に立つので、自分でも勉強していきたいと感じました。
・実際にExcelを使って分析してみたいと思いました。見える化することですごくわかりやすいというのを改めて思いました。
・手法を用いた分析の実例を考えたときに、ある特定の要因が結果に与える影響を認めた上で、その他の要因が結果に与える影響を調べたい場合にどうやって複雑さを解消して評価できるのか気になった。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第11回
2017年11月14日(火)

光永 祐司 准教授 (会津大学グローバル大学推進室)
シリコンバレーインターンシップ・チャレンジャーバッチシステム

今回は、光永先生にシリコンバレーインターンシップ、チャレンジャーバッチシステムについて講義していただいた。シリコンバレーインターンシップとは、会津大学からシリコンバレーへ2週間滞在し、現地のエンジニアとの議論を通じてシステムを開発し、さらに現地の会社を訪問するプログラムである。前回行われた時の開発作業、現地のエンジニアの方々との交流や有名企業への会社訪問時の写真を交えながら、お話していただいた。また、前回参加された学生からも実際に参加しての感想や開発の成果物のお話をしていただいた。チャレンジャーバッジシステムとは、チャレンジングな人材を育成する仕組みで、学生の多様な課外活動の促進のためのシステムである。是非、学生には自分で目標を立てて、様々な課外活動に参加し、チャレンジャーバッチで自分の自信に繋げてほしいと思う。

<学生の感想>
・私自身留学プログラムに参加したことがあるので、今回の講義を聞いて自分が行った経験を活かして、様々な課外活動に参加することは重要だと改めて思った。これから卒業まで自分が出来る範囲で出来る活動を見極めようと感じた。
・現在学部3年で院への進学を希望しています。シリコンバレーには1度行ってみたいと思っていました。今回の講義を通してシリコンバレーに行きたい意欲がたかまりました。課外活動に少し消極的なので今後は積極的に行っていきたいと思います。
・課外活動を行うことによって最先端の技術に触れることができたり、新たな発見があったりと、とても有意義だと思いました。また、このような活動は比較的時間に自由がある学生のうちにしかできないと思うので積極的に参加すべきだと思います。
・自分は海外に興味があるのでシリコンバレーインターンシップに魅力を感じました。特に日本人や現地の人々だけでなく世界中の人と交流できるのは興味深いと思いました。機会があればシリコンバレーインターンシップへの参加を検討してみたいなと思いました。
・シリコンバレーインターンシップに実際に参加した学生の話を聞いて、私も情報系の学生として技術的な活動をグローバルな視点をもって取り組んでみたいと思い非常に興味が湧きました。大学内にとらわれず幅広く経験を積んで行きたいと思います。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第12回
2017年11月17日(金)

西村 訓弘 様 (三重大学副学長)
地域イノベーションによる地方から新たなビジネス創造の可能性

今回は、西村様に「地域イノベーションによる地方から新たなビジネス創造の可能性」について講義していただいた。経済衰退と人口減少が著しい三重県南部地域でも、地域内に蓄積した社会基盤と人材を最適結合することで、成長性の高い事業が生み出せることを、事例を用いて紹介していただいた。さらに講義では、「地域内における新たな連携構築を基にしたイノベーション(地域イノベーション)」の考え方について提示し、熟成した日本社会において、地域から新たなビジネスを創造する方法について論じていただいた。

<学生の感想>
・私は23年間会津に住んでいるので、この大好きな会津の特徴を活かした仕事をしてみたいと考えている。地方創生の重要さがわかる大変ためになる講義だった。
・今回の講義では地域イノベーションの視点から農業の実例を交えて社会問題についてお話を聞くことができた。農産物価格からの地域プロジェクトとその考え方、地方と国家全体の人口問題の内容は特に興味深く聞き入ることができた。人口減少の問題は世界全体を見ても特に先進国にとってはどうしても直面する問題で、日本がその課題解決をリードする立場にあると考えている。
・農産物の生産や流通の話から、今までイメージのなかった地産地消の有効性と経済的利益を理解でき、農業に対しても新しい考え方が得られた。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第13回
2017年11月21日(火)

上坂 高寛 様 (エルピクセル株式会社)
世界をつくる、ライフサイエンス分野でのAI活用最前線

今回は、上坂様に「世界をつくる、ライフサイエンス分野でのAI活用最前線」について講義していただいた。AI(人工知能)の分野の現在のトレンドや発展について具体的な事例を交えながら分かりやすく解説していただいた。そして、日本のみならず世界でのAIを活用したヘススケアのマーケットの取り組み、現在務めておられる会社での医療画像診断支援や読影医不足の解消などの医療事業への取り組みについて、お話していただいた。また、上坂様は会津大学の卒業生で、卒業後に就職し、そして働きながら大学院に進学したりと、卒業後の進路の選択や就職活動、就職後のキャリア選択へのアドバイスをしていただいた。学生たちにとって、新たな進路選択の発見をすることができたと思う。

<学生の感想>
・AIを活用したヘルスケアマーケットは年々上昇していて、電子カルテや画像データを学ばせることで、医療分野においても、AIが使われる時代がくるのだなと感じた。行政分野で私はAIを用いて、会津若松をより良い街にしたいと思う。
・ライフサイエンス分野へのAIの導入の重要性を知ることができたと同時に興味を持ちました。
・ディープラーニングという言葉は最近よく耳にするのですが、具体的な役割や機械学習との違いを詳しく把握していなかったため、この講義を経て理解することができたと共に、より興味を持ちました。
・今回の講義では人工知能関連の分野の発展について実例を交えて学ぶことができた。医療分野の解析AIの技術は自分が思っていたよりもはやく進んでおり、特にがんの検出までできる技術の存在には大きな可能性があると思った。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第14回
2017年11月24日(金)

室橋 弘和 様 (NECマネジメントパートナー株式会社)
統計解析を中心としたデータ分析手法(2)

今回は、室橋様に前回に引き続き統計解析を中心としたデータ分析手法について講義していただいた。データ分析をおこなうためには、まず利用するデータ分析手法を検討する。検討するためには、分析手法の種類とそれぞれの特徴を理解しておく必要がある。分析手法の一つに、ある指標(目的変数)と他の変数(説明変数)の関係を調べ、説明変数の値から目的変数の値を予測する式を作成する回帰分析がある。予測式とともに、決定係数と呼ばれる値も算出する。決定係数は0から1までの値を取り、値が大きいほど予測式の精度が高いと言える。さらに、説明変数が1つである回帰分析を単回帰分析、説明変数が複数ある回帰分析を重回帰分析という。回帰分析は、統計学の手法により、値を客観的に予測するときに使用する。また、データの平均値、比率、分散値が、仮説した値であるかを検証する検定と呼ばれる分析がある。検定を実施することにより、母集団の平均値、比率、分散値が、仮説した値と異なるのかどうかを客観的に判断することが可能となる。今回の講義を通して、学生は新たな分析手法について学ぶことができただろう。これを機会に学生たちには実践的な経験を身につけてほしいと思う。

<学生の感想>
・前回からの講義と合わせて、多くのデータ分析の手法を学びましたが、そのデータに合った方法を選ばなければならないと感じました。
・内容が自分にとって少し難しいと感じたのですが、興味をひかれる内容でした。自分でもExcelを使用してやってみたいと思います。
・データ分析の手法についてまた新たな方法を知ることができました。特に検定についてはどのような方法でどのような目的で使うのかよく理解することができました。仮説と実際に合っているかどうか確認できるので様々な場面で活用できるのではないかと感じました。

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ベンチャー基本コース各論Ⅱ第15回
2017年11月28日(火)

室橋 弘和 様 (NECマネジメントパートナー株式会社)
データマイニング

今回は室橋様にデータマイニングについて講義していただいた。データマイニングとは、統計学、パターン認識、人工知能などのデータ解析の技法を大量のデータに適用することで知識を取り出す技術のことである。今回の講義では、統計解析やデータマイニング用の多くのパッケージや関数が提供されているR言語を用いて、実際の使用例や手順を参考にしながら解説していただいた。データ分析をする際には、どのような手法がどのような目的で利用されているのかを知ることが重要であり、今回は主な分析手法である、アソシエーション分析、クラスター分析、クラス分類、回帰分析、テキストマイニングの概要を説明していただいた。今回講義で使用したR言語は無償で利用することができるので、学生たちには是非自分で実際に触れてみてほしいと思う。

<学生の感想>
・データ分析をする様々な手法、分析の仕方など学ぶことができ、とても勉強になりました。講義内容も分かりやすく、例も多かったので理解しやすかったです。データ分析がいかに大切であるかわかったので今後活用していきたいです。
・興味を抱かせるような話題や事例を用いた授業で、質問にも丁寧に答えてくださり、とても楽しく受講できました。
・本講義は事前知識を必要とせず、難しい概念も分かりやすく説明してくださっていたので、非常に質の高い講義だったと思います。
・ビックデータ講座を聞いて、ビックデータの概要、活用方法、活用事例、分析、解析方法、データマイニング方法など、様々なことについて知ることができた。ビックデータは生活の様々なところで活用されていて、様々な方法で分析、そして活用されていることを知り、ビックデータがより身近なところにあると感じた。この講座で学んだことを身につけ、自分で活用できるようにしたい。
・全てのビックデータの講義を通して、専門的な知識を学ぶ上で、身近な例を用いて説明してくださり、非常に理解しやすい講義でした。今回学んだ知識を是非これからの研究に活かしたいと思います。

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