講義日 講師氏名 所属および職名 テーマ
1 4月11日 程 子学 教授 全体紹介
2 4月18日 安部 忠彦 特任教授/株式会社富士通総研経済研究所エグゼクティブフェロー 全体の講義概要、サービスとは何か①
3 4月25日 佐々木 陽 株式会社G clue 代表取締役 スマートデバイス最新動向
前田 諭志 株式会社デザイニウム 代表取締役 会津発アプリ開発プラットフォームについて
4 5月2日 安部 忠彦 特任教授/株式会社富士通総研経済研究所エグゼクティブフェロー サービスとは何か②
5 5月9日 神田 卓也 株式会社プロデュースフォース 代表取締役 スマートフォンコンテンツ及びソーシャルゲーム業界について
村井 智建 App Bank株式会社 代表取締役 iPhone市場について
6 5月16日 安部 忠彦 特任教授/株式会社富士通総研経済研究所エグゼクティブフェロー サービスとは何か③
7 5月30日 内藤 裕紀 株式会社ドリコム 代表取締役社長 インターネットビジネスの今までとこれから
松本 真尚 ヤフー株式会社 CIO
8 6月6日 安部 忠彦 特任教授/株式会社富士通総研経済研究所エグゼクティブフェロー サービス・イノベーションを促進するために
9 6月13日 甘泉 瑞応 会津大学非常勤講師/西武文理大学教授 「あいづ農商工観学フェア」課題説明
10 6月20日 有馬 淳 会津大学非常勤講師/富士通株式会社 フィールド・イノベーション本部 サービス・イノベーションの実際
11 6月27日 羽生 卓生 ソフトバンクモバイル株式会社 商品企画部課長 スマートフォンのできるまで
久田 雅之 株式会社会津ラボ 代表取締役 スマートフォン向けアプリケーション制作についてその方法とポイント
12 7月4日 中林 歩 会津大学非常勤講師/株式会社富士通総研経済研究所 ビジネスサイエンス事業部 サービス設計に向けた工学的アプローチ
13 7月11日 清尾 克彦 サイバー大学 IT総合学部 教授 M2Mの現状と産業への応用
14 7月18日 中林 歩 会津大学非常勤講師/株式会社富士通総研経済研究所 ビジネスサイエンス事業部 Big Dataによるサービスの革新
15 7月25日 村上 憲郎 株式会社村上憲郎事務所 代表取締役 ICTの新しい展開
16 8月1日 期末試験

ベンチャー基本コース各論I第2回
平成24年4月18日(水)

安部 忠彦
会津大学特任教授/株式会社富士通総研経済研究所 エグゼクティブフェロー
テーマ: 全体の講義概要 / サービスとは何か①

本日の第2回の講義では富士通の安部忠彦先生に、まずサービス・サイエンスの全体像と今後の講義の内容についてご講義いただいた。 今、日本の産業はモノ・製造業から、サービス・サービス産業へと比重が高まっている。しかし、「サービス=ただ」という理解が付加価値を下げている傾向にあり、今後サービスを深く理解し対処する必要性がある。また、従来の人の「勘と経験」を中心としたサービスから、社会科学やICTのベースとなる自然科学を活用することでサービスを発展させ、生産性を上げることが今後の日本の課題であると述べられた。そして、本講義の目的が、サービス・サイエンスの考えをベースに、サービス分野でイノベーションを起こし、ベンチャーを立ち上げるプロセスを学ぶことだと教えていただいた。 後半はサービスとは何かについてご講義いただき、3つの階層(経済・産業レベル、商品レベル、プロセスレベル)でのサービス、サービスの持つ特性、サービスの意味の移り変わりについて教えていただいた。そして、「ホスピタリティ」「おもてなし」といった行為と「サービス」との違いを提示していただき、日本のサービス産業が現在の奉仕型のサービスから、顧客に対してプロとして対等以上の立場に立つ双方向性のホスピタル・おもてなし産業へと変わるべきだと教えていただいた。

<学生の感想>
・サービスがタダであると頭の中で決めつけていた自分がいたと思います。外国ではチップを出すが、日本ではそれがない点にそれぞれの国の考え方が反映されていると思いました。
・日本のサービス産業が国内で評価が低いことを知って驚きました。前回の講義で程教授が日本のサービスはレベルが高いと言っていたのでなおさらでした。また、「サービス」=「タダ」という考え方も世界的には一般的ではなく、お客さんに対して満足度を売ることが「サービス」とわかって考えが少し変わりました。

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ベンチャー基本コース各論I第3回
平成24年4月25日(水)

佐々木 陽
株式会社GClue 代表取締役
テーマ: スマートデバイスのプラットフォームと技術動向

前田 諭志
株式会社デザイニウム 代表取締役
テーマ: 会津発アプリ開発者プラットフォームについて

本日の講義では会津大学のOBであるのお二人に来ていただきました。 佐々木さんは"スマートデバイスのプラットフォームと技術動向"についてご講義いただきました。現在、スマートフォンアプリケーションのダウンロード数はかなり多数で、iTunes AppStoreでは4000万DL/日、Google Playでは2500万DL/日で、合計6500万DL/日ということをおっしゃいました。これからスマートデバイスの機能はますます高くなり、世の中にイノベーションを起こしてほしいとの激励をいただきました。 前田さんはデザインの重要さについて講義していただきました。同じシステムでもデザインが違うというだけで印象が異なり、ユーザが好むデザインにすることは結構難しいということをご講義いただきました。また、学部生の時に目の前に広がっているチャンスをとらえて、スマートフォンのアプリを最低でも一つは作ってほしいとの激励をいただきました。

<学生の感想>
・iphoneとアンドロイドの歴史がとても興味深かったです。
・アイポッドやアンドロイドなど、技術のすさまじい進歩の速さと、未来に対する期待、アプリケーションの可能性とアプリ開発をやってみたいという意志、自発的な心を持つことの重要性など、さまざまなことを改めて感じることができました。

ベンチャー基本コース各論I第4回
平成24年4月25日(水)

安部 忠彦
会津大学特任教授 / 株式会社富士通総研経済研究所 エグゼクティブフェロー
テーマ: サービスとは何か②

本日の第4回の講義では富士通の安部忠彦様に、前回の内容に続けてサービスとは何かについてご講義いただいた。 サービスには様々な形態があり、その定義もまた一様ではない。サービスの定義として4つの例を混じえながら教えていただき、また、サービスの形態に発生する様々な研究分野、サービス分析の枠組み(サービス・イノベーション・モデル)についてもご講義いただいた。そして、サービスの対象物、提供素材、産業分野、サービスの結果と過程の満足の違い、以上の4つの観点からそれぞれサービスを分類し、サービスの違いを教えていただいた。 次に、日本の優れたサービス企業として顧客満足度の高い企業をいくつか紹介していただいた。 最後に、ICTの進展によりハードウェア、ソフトウェア、ネットワークの低価格化の流れを起こしていることで、起業費用の低価格化も起きており、ICTベンチャー起業にとって、資金的条件面でかなりいい環境になってきていることを教えていただいた。

<学生の感想>
・前回学んだサービスをより詳しく理解することのできる講義だった。サービス産業はこれからも増加していくと予想されるので、サービスをより詳細に定義するのは難しいのではないかと思う。
・サービスとは、どのようにして顧客を満足させるかによって様々な定義をすることができるということに気づいた。

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ベンチャー基本コース各論I第5回
平成24年5月9日(水)

村井 智建
AppBank株式会社 代表取締役
テーマ:iPhone市場

神田 卓也
株式会社プロデュースフォース 代表取締役
テーマ:スマートフォンコンテンツ及びソーシャルゲーム業界

今回の講義では、AppBankの村井さんとSocial Gameプロデューサーの神田さんによる講義が行われた。村井さんはAppBankの生い立ちと、アプリケーションのマーケットの現状についてご講義していただいた。そしてiphone市場はまだまだ黎明期であり、これからますます伸びるとおっしゃった。そんな中で、"ちまちま撃ってはダメだ。最初から全力でやる姿勢が大切だ"と学生たちに伝えた。そしてなによりも"楽しいことをやれ"と学生たちを励んだ。 神田さんはどのようにアプリを作るべきかを中心にご講義いただいた。2012年がターニングポイントで、これからの三年間はスマートフォンがさらに熱くなり、戦国時代をむかえるとおっしゃった。また、いいアプリとは友達がそれを自慢できるアプリであり、アプリを作っただけでは見てくれる人は少ないので、その宣伝の大切を学生に教えた。最後に神田さんは"いいアプリとはそれを使うユーザが決めることだ"と強調し、アプリを作るコツとともに、ベンチャー企業の良さ、新しい選択肢を学生に伝えた。

<学生の感想>
・これから大きくなっていくスマホ市場はやるとしたらとてもやりがいがありそうだと思った。
・AppBank社長の話が大変面白かった。同時に、私物のiPadを投げてみたり、酒飲みに行ったりと行動力の高さに驚いた。

ベンチャー基本コース各論I第6回
平成24年5月16日(水)

安部 忠彦
会津大学特任教授/株式会社富士通総研経済研究所 エグゼクティブフェロー
テーマ:サービス・サイエンスとはなにか

本日の第6回の講義では富士通の安部忠彦様に、サービス・サイエンスとは何かについてご講義いただいた。 まずは前回の内容の復習として、顧客満足度の因果モデル図を再度説明していただき、顧客のロイヤリティを得ることの重要さを再確認した。 次に本日の内容として、サービス・サイエンスが必要とされた背景を、産業・社会、企業、技術の3つの側面からお話ししていただいた。例として、米国のITバブルの崩壊を挙げていただき、そこから、サービスの生産性を挙げることで豊かな国づくりをすることがサービス・サイエンスを必要とした理由だと教えていただいた。続いて、米国のパルミザーノ・レポートについてのお話をしていただき、また、サービス・サイエンスを推進したIBMの変容を例にサービス・サイエンスが推進された経緯を説明していただいた。

<学生の感想>
・今現在、サービス・サイエンスは発展段階だと思うのですが、この分野が今より深まるとどのようなシステムになるのかを考えると楽しみです。
・サービス・サイエンスという言葉の内容を知ったのは初めてですが、第1印象として難しい、分かりづらいという印象が強かったです。時間をかけて「サービス」について考えていく必要があると思いました。
・勘や経験で運用されていたサービス産業の低生産性を改善するためにサービスを科学することは有益なことかもしれません。しかし、そもそもサービスとは人が社会を形成した時から相互援助のために存在していたものであり、その精神は科学により得るものではなく、実践により積みあげていくものだと思います。

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ベンチャー基本コース各論I第7回
平成24年5月30日(水)

内藤 裕紀
株式会社ドリコム 代表取締役社長

松本 真尚
ヤフー株式会社 CIO
テーマ:インターネットビジネスの今までとこれから

今日の講義ではヤフー株式会社の松本さんと株式会社ドリコムの内藤さんにご講義していただいた。今回は一人ずつご講義するスタイルではなく、生徒と対話型の講義だった。お二人方はベンチャー企業が一番安全だとおっしゃった。自分の技術と信用できる仲間がいるから、楽しいしやりがいがあると学生たちに語りかけた。ベンチャー企業では失うものが少ないし、逆に得るものが多い。若いうちに挑戦して欲しいと生徒にエールを送った。 また、SNSでは誰かによく思われたいという思いでアバターに力を注ぐ人が増えている。それは現実世界でのファッション感覚に似ていると説明し、何にお金を払いたいのかというのは価値観の違いであるとおっしゃった。そして、ベンチャーを起業することというのはアスリートが小さい頃からオリンピックを目指すのと似ているとおっしゃった。ベンチャー企業での一年間は、普通の人の三年間に相当する。失うものが少ないので、ベンチャーを起業することを学生に強く勧めた。さらに、日本から世界へ羽ばたけるものやサービスを考え、起業するなら今しかないと学生たちを励んだ

<学生の感想>
・松本さんも内藤さんも今の自分の年くらいに会社を立ち上げているなんて本当にすごいと思った。やっぱり若いときの方が失うものは少ないし、失敗できるっていうのは、確かにそうだなって思った。
・起業の良さ(インターネットビジネス)を改めて知った。起業を怖がっている自分がいる中で、お二人方のような考え、生き方をできることに感心しました。確かに、起業することのデメリットを考えると、失敗すること以外に思い浮かばないので、起業に対して肯定的に考えさせられる、楽しい講義でした。

ベンチャー基本コース各論I第8回
平成24年6月6日(水)

安部 忠彦
会津大学特任教授/株式会社富士通総研経済研究所 エグゼクティブフェロー
テーマ:サービス・イノベーションを促進するため

本日の第8回の講義では富士通の安部忠彦様に、サービス・サイエンスの内容の一つとしてサービス・イノベーションについてご講義いただいた。 イノベーション(新結合)が繰り返されることで、経済が成長・発展するとJ.シュンペーターは指摘しており、イノベーションとは経済を発展させる原動力といえる。このイノベーションを実現するのが起業家の役割であり、通常の企業経営者との違いであると教えていただいた。日本ではイノベーション=技術革新と見られがちであるが、イノベーションとインベンション(発明)には違いがある。経済発展を起こす、すなわち付加価値を伴うのがイノベーションであり、付加価値を産まないのはインベンションで、発明をいくらやっても、それだけではイノベーションとはならないのだと教えていただいた。また、イノベーションの分類として、イノベーションの性質からの分類、革新性からの分類(フリーマンの分類)、市場及び技術観点からの分類(コベリの分類)を示していただいた。 次にサービス・イノベーション・モデルについて、診療ナビゲーション、企業倒産確率推定システムなどを例にして、その構造と構築を教えていただいた。


<学生の感想>
・今までイノベーションと言えば「変革」と漠然的に解釈していました。しかし、今回の講義を通じて、イノベーションの概念もどんどん変わっていて、様々な意味があるということが理解できました。
・イノベーションと一口に言っても様々な種類や意味合いが存在していることを知った。日本の持つ技術や視点を生かして、新たなイノベーションを起こせればいいなと思った。

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ベンチャー基本コース各論I第10回
平成24年6月20日(水)

有馬 淳

会津大学非常勤講師/富士通株式会社 フィールドイノベーション本部
テーマ:サービス・イノベーションの実際

今日は、富士通株式会社の有馬淳様にご講義していただいた。サービスサイエンス入門の第五回目のお題は「サービス・イノベーションの実際~現場の観察と創造~」であった。まずはイノベーションとは何かを生徒に述べ、そのあと実例としてIDEO社のショッピングカート制作プロジェクトのDVDを生徒に見せた。そこにはサービスを考える現場が生々しく映っていた。そのプロジェクトのプロセスは次の五つだった。 1.理解 2.観察 3.視覚化 4.評価とブラッシュアップ 5.実現 そのあと、小型ペットボトルの形状の理由についての共創(ブレスト)を生徒に体験させた。多くの意見が飛び交い、共創で得た結論に生徒達は納得した様子だった。そして見える化とは問題はいったい何なのかを理解すること、また、イノベーションプロセスにおいて現場観察の大切さを生徒に教えた。

<学生の感想>
・自分の常識の中だけで考えるよりも、他の人の意見を受け入れることで、様々な観点から物事を見ることができるだけでなく、より答えに近づくことができるということがよく分かった。
・普段、考えた事もなかったペットボトルの形について考えることになるとは思わなかった。考えてみると、意外といろいろな理由があって、自分一人では思いつかない事がたくさんあった。

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ベンチャー基本コース各論I第11回
平成24年6月27日(水)

羽田 卓生

ソフトバンクモバイル株式会社 商品企画部課長
テーマ:スマートフォンのできるまで

久田 雅之

株式会社会津ラボ 代表取締役
テーマ:スマートフォン向けアプリケーション制作についてその方法とポイント

本日の第11回の講義では株式会社ソフトバンクモバイルの羽田卓生様と株式会社会津ラボの久田雅之様のお二人にご講義いただいた。 前半は羽田様に「スマートフォンの作り方」を題としてご講義いただいた。携帯市場はスマートフォンの割合が大きくなっており、Googleなどのプラットフォームが中心となった商品形態に変わってきている。そのおかげで端末開発の共通化や機能の追加が可能になっている。そんな中でソフトバンクなどのキャリア(電話会社)の役割は、お客様の情報を持って仕事をすることだと教えていただいた。キャリアのモノ作りにおいて、このお客様の情報を使用した分析が最も重要となっている。そこから、最適な商品ラインナップの構築、一貫性を持ったコミュニケーションの展開、差別化された商品の提供を行うのだが、複数キャリアが同機種を提供するような現状では商品の差別化が難しい。そんな中でも差別化が上手くいった例として、この夏ソフトバンクから販売される「PANTONE 5」を例にあげていただいた。 後半では久田様に「スマートフォン向けのアプリケーション開発もポイント」を題としてご講義いただいた。会津地域の活性化として会津にシリコンバレーを作るためにも、まずは手軽なビジネスを始めようということで、会津大生にスマートフォンのアプリケーション開発を勧めていただいた。スマフォアプリは手軽に作れるもので、アイディアさえあれば単純なアプリでも沢山の人に使ってもらえて、一攫千金狙うことも可能である。久田様自身も個人で様々なアプリを開発されていて、その中から幾つかを紹介していただき、スマフォアプリの開発の手軽さと可能性を教えていただいた。

<学生の感想>
・各キャリアで同じような端末を販売するとなると、通信速度や繋がりやすさで競争しないといけなくなったのだと感じました。それはスマホが出てきてからというのに納得できました。
・企画の段階で非常に手間と時間をかけて新しい機種を開発していて企画の大変さがよくわかった。

ベンチャー基本コース各論I第12回
平成24年7月4日(水)

中林 歩
会津大学非常勤講師/株式会社富士通総 ビジネスサイエンス事業部
テーマ:サービス設計に向けた工学的アプローチ

今日は、富士通総研の中林様がご講義していただいた。サービスサイエンス入門の第六回目のお題は「サービス設計に向けた工学的アプローチ」であった。主に次の項目を中心に説明した。 1. 従来のサービス設計とその欠点 2. サービスの生産性の向上に向けて 3. サービス工学の方法論 4. サービス設計の実例 サービス工学の方法論では、ピクト図解について説明し、ビジネスの3W1Hの重要性を伝えた。また、生徒達にビジネスモデルを書かせ、生徒達の理解が深まった。講義の後半では、ビジネスでの実例を紹介し、普通では学べない内容に生徒たちの興味津々の態度がうかがえた。

<学生の感想>
・ただのサービスだと思っていたけれど、企業側はこんなにいっぱい考えていたのだなと思いました。
・今日の講義で工学的なアプローチや、ピクト図解を実際に書いてみて、こういうものなのかということを知ることができました。

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ベンチャー基本コース各論I第13回
平成24年7月11日(水)

清尾 克彦
サイバー大学IT総合学部 教授
テーマ:M2Mの現状と産業への応用

本日の第13回の講義ではサイバー大学の清尾克彦様にM2Mについてご講義いただいた。 M2M(Machine to Machine)とは機械間で人間が介在することなく自動で収集したデータを送受信するシステムやサービスのことである。M2Mが発展した要因として、センサの小型化・低価格化、ワイヤレスネットワークの実用化・低コスト化、クラウド・コンピューティングの発展が考えられる。M2Mを構成する要素の1つがネットワークである。本講義ではネットワーク方式の中の1つであるZigBeeについて詳しく教えていただいた。ZigBeeは低消費電力、ローコスト、ネットワーク容量、相互接続性などが特徴であり、様々なシステムに応用されている。また、M2Mサービスとしてクラウドとの連携についてもご講義いただいた。現状、M2M技術はそれぞれの独自の形式で開発されており、相互に接続できないという問題を抱え、M2Mの発展を阻害する要因となっている。そのためM2M技術の標準化が進められている。また、M2Mが応用された実例をいくつか紹介していただいた。

<学生の感想>
・M2Mという言葉を初めて聞いたので今日の講義はとても新鮮な気持ちでした。M2Mは私達の身近に意外と多く活用されていることに驚きました。
・センサについて学習したことはありましたが、それを利用した様々なシステムや問題点などを学ぶことができて興味がわきました。
・私はM2Mといった遠隔操作システムをつくることに非常に興味があるので、もっとM2Mについて調べていきたいです。
・サービスが便利かつ容易になるためには人間の介在がないとことが非常に大きな要因であり、M2Mはそれを目的とした非常に優れたサービスだと感じました。

ベンチャー基本コース各論I第14回
平成24年7月18日(水)

中林 歩
会津大学非常勤講師/株式会社富士通総 ビジネスサイエンス事業部
テーマ:Big Dataによるサービスの革新

今日は、富士通総研の中林様がご講義していただいた。サービスサイエンス入門の第七回目のお題は「Big Data によるサービスの革新」であった。主に次の項目を中心に説明した。 1. Big Dataとは 2. Big Dataを扱うための技術 3. Big Dataによって生まれるサービス例 初めにBig Dataとはなにかを生徒たちに説明した。Big Dataは量だけではなく、他に速度や多様性も関係していることを強調した。Big Dataが注目される背景には、新しいデータやデバイスの出現、そしてデータ分析アルゴリズムの進歩が大きく関わっている。データ分析を利用したサービスとしてAmazonとはてなブックマークを紹介した。講義の最後にBig Dataによって生まれるサービス例を説明し、また、富士通独自の総合判定方式による医療費削減や富士通のBig Data向けサービスを紹介するなど、普通では学べない内容だった。

<学生の感想>
・ビッグデータが生活に大きく関わっていることが分かった。スマートフォンの普及でビッグデータの利用が多くなっていることを知った。
・ネットで検索履歴が残るのは嫌いですが、企業にとっては重要なマーケティング資料になるのだと分かった。早く検索情報を利用する側になりたいです。

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ベンチャー基本コース各論I第15回
平成24年7月25日(水)

村上 憲郎
国際大学GLOCOM主幹研究員・教授/株式会社村上憲郎事務所 代表取締役(元Google副社長兼Google日本法人代表取締役)
テーマ:ICTの新しい展開

本日の第15回の講義では元Google副社長の村上憲郎様にスマートグリッドおよびIOT(Internet Of Things)についてご講義いただいた。 スマートグリッドとは電力網と情報網を束ね、消費電力の見える化とインターネットからの制御を可能にする、IOTの最たるものである。日本でもスマートグリッドの普及が進められており、2020年には普及が完了すると教えていただいた。このスマートグリッドを可能にするものの一つがスマートメータである。消費電力を測定しデータをアップロードする機能を備えたスマートメータであるが、その測定データの扱い方が1つの争点になっているという。また、スマートメータは他の機器との複合化が考えられ、そこにビジネスチャンスがあるとも教えていただいた。 近年、日本では電力インフラの見直しが進められているが、それに伴い夏場などでの電力不足が問題になっている。そこで、米国で行われているデマンドレスポンス(DR)という需要家を制御する制度を紹介していただいた。また、今後日本で行われる発送電分離についても詳しく述べていただいた。 スマートグリッドの端末はスマートメータの他にも様々な物が考えられる。それらの登場とともに、従来のインターネットによる人と人とのコミュニケーションに加えて、人と物、物と物のコミュニケーション、つまりIOTが活発になってくる。IOTのアプリとして、「電力の見える化」「DR」に続き、次は「見守り」が第3のアプリとして登場することは確実であるという。そして、ぜひ第4以降のアプリを日本の大学の寮から生み出して欲しいと村上様から励ましのお言葉を頂いた。

<学生の感想>
・電力網と情報網とを接続して、電力を見える化していくという考え方は、今まで考えたことがなかった技術だったので興味が湧きました。
・スマートグリッドがもうあと数年で始まることを知ってびっくりしました。また、これが上手く機能すれば、節電や環境問題にも貢献できるし、新たなビジネスチャンスでもあるなと思いました。

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